投資初心者のうちは経験値がなく、失敗が多くなるのは当然です。しかし、失敗につながりやすい思考を予め知っていれば回避できる問題もあります。
そこで今回は私の実体験を踏まえて、株式投資初心者が失敗しがちな思考と行動について記事にしてみました。
この記事を読むことで、初心者の失敗につながりやすい思考を意識することが出来ると思います。
最初から大きく投資する
初心者の売買の傾向として、最初から大きな資金を投資をしたがるというのが挙げられます。
「投資=大きなお金の動き」というイメージがあるからかもしれません。テレビやネットの情報では、良い意味でも悪い意味でも派手な売買で大きな利益や損失を出したという話ばかりになるので仕方ありません。
しかし、投資の重要なポイントは投資資金のバランスです。自分の投資資金に対して、リスクとリターンの可能性を考えて、資金配分をすることが大切です。
まだ、投資のイロハを知らない状態で、テレビやネットで紹介されるような派手な投資をイメージして、投資資金の多くを使うのは失敗につながります。
テレビや雑誌の株式投資のイメージは捨てよう
損切りをためらうから損失が膨らむ
投資を始めた頃は損切りが遅くなりがちです。損失を出したくない気持ちもありますが、大きな要因は株価の動きについての知識や経験が乏しいために、損切りをしていいのかどうかがわからない状態だからです。
損切りは経験によって培われる部分も大きいので、最初から上手く損切りが出来るわけではありませんが、初心者のうちは損切りが遅くなりがちだという事は頭にいれて投資をする方が良いと思います。
自分の予想と違う動きをしたなと思ったら、数千円の損失でも早めにロスカットして、その後の株価の動きを観察するのも良いでしょう。
投資初心者の頃の損切りは勉強代と考える
少し下がっただけで買い増しをする
損切りと同じ理屈ですが、株価の動きについての知識や経験が少ないために、買い増しを焦りがちです。
株価が数%下げただけでも、多額の買い増しをしたり、信用取引を使って買い増しをしたり、リスクの大きな売買につながる傾向が高いと言えます。
買い増しはチャンスを逃すことになっても、少しづつ買い増しをするのが、リスクを抑える秘訣です。
具体的にどれくらいかは経験によって培われますので、投資初心者の頃は「自分の買い増しのタイミングは早い」という事を頭に入れて、買い増し金額を減らした方が良いでしょう。
保有株の買い増しは自分が考えているより慎重に
株は絶対に上がると信じている
不思議なことに投資経験の浅い人ほど自分の買った銘柄が上がるという自信が強いものです。
ちゃんとスクリーニングして様々なデータに基づく銘柄を買ったのだから、上がるのは間違いないと思ってしまいます。しかし、実際の株価の変動は思い通りにならないことも頻繁にあります。
自分の投資理論だけが正解というわけではありませんので、自分の予測と大きく違う動きをするようなら、潔く売却するのも投資技術の一つです。
株式投資経験が豊富な人ほど、自分の投資判断の失敗を受け入れて決済(損切り)して、また新しい銘柄をスクリーニングしていきます。
株式投資は予想が外れて当たり前
全体相場を軽視する
株価を変動させる要因として、全体相場の変動は考慮しなくてはいけません。
個別材料が乏しい時には、基本的には全体相場に連動しているといっても過言ではないくらい相場の動きは重要なポイントです。
仮に、相場が下落しているのであれば保有株も同じ割合で下落し、相場が上昇しているのであれば保有株も同じ割合で上昇していると考えるべきです。
もちろん個別要因もありますので相場と逆の動きをする時も当然ありますが、そうなった時でも基本的には相場を意識しなければ、投資判断を誤る可能性が高くなります。
下落相場でも逆行して株価が上昇する銘柄も、上昇相場でも株価が下落する銘柄もありますが、それでも全体相場の動向は常に意識されています。
要は、需要と供給は相場の強さで変わってくるということです。
株価の変動の予測はまず全体相場から見る
【まとめ】初心者の方が諦めが悪く自信過剰になりがち
株式投資をしていると、多くの失敗の経験から投資の技術やリスク管理の方法を学びます。
中には、その過程で強気な売買をして大きな損失を出し、株式投資を辞める人もいますが、長く投資をやっている人ほど株式投資の怖い一面を多く経験しています。
投資を始めた頃は当然そういった経験はなく、派手な売買で大きく利益を出したり損失を出したりといった情報に耳を傾けがちになります。
その結果、投資を始めて間もない人の方が、株式投資に対しての自信が大きくなりがちです。
「あなたは自信過剰かもしれません」と言われたところで、自分ではわかりませんし、私自身もまだまだ自信過剰な部分があると思います。
ただ、自分が自信過剰かもしれないという意識を頭の中に入れておくことで、投資とギャンブルを隔てるための最後のブレーキは踏める可能性がありますので、この記事がお役に立てればと思います。
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