投資をしていると避けては通れないのは為替です。
日本円と世界の通貨との力関係は、経済活動に大きな影響を与えるからです。特に日本の主要輸出国であり基軸通貨でもある米国の通貨、「米ドルと日本円」の関係は最も重要と言えるでしょう。
今回は、2019年以降のドル円の変動予想と個人的なFX取引の投資戦略についてまとめてみます。
米ドル円相場は確実に円高に進む
2019年以降にドル円相場が円高に進む可能性が高いというのは、投資をしている人であればわかると思います。
理由としては、以下の事が予測されるからです。
米国金利の継続的な引き下げ
FRB(アメリカの中央銀行)は、2019年7月の利下げを一時的な処置としています。
しかし、トランプ大統領は継続的な利下げを要求しており、世界的にも中央銀行の利下げが進行していることから、今後の米国も金利を引き下げる動きが強くなる可能性が高いと言えます、
米国金利が下がるということは、米ドルが弱くなるということを意味します。そのため、日本円に対して価値が下がるという事になりますから、「円高」が進むことになります。
対して、日本円はこれ以上引き下げる余地がないくらい金利が下げていることから円高に対して防ぐ手段がありません。
世界経済停滞による円買い
「不況時の円買い」は為替市場ではセオリーです。日本円は安全通貨と言われ、これまでも景気が悪くなる時には円高が進行する傾向がありました。
個人的には今後景気が停滞していくと予想していますので、円が買われる動きが強くなり、円高が進行すると考えています。
円高はどこまで進む?
円高がどこまで進むかということは、正直まったくわかりません。1ドル100円を割り込むかもしれないですし、90円すら割り込むかもしれません。
長期的には、為替に影響を与えるどんな要因が出るかがわからないので、長期的な展望はそれほど意味がないと思っています。
ただ、短期的に2019年内の米ドル円の動き1ドル101円~107円の間で収まると予想しています。
もちろん、円高が101円まで進むと多くの外需株が大幅な下方修正を迫られることになりそうなので、なし崩し的に円高が進行して100円すら割り込む可能性もあるので絶対的に自分の予想を信じているわけではありませんが。
大切なことは、今後円高が進行するという予測です。それだけを軸にしても投資戦略を立てることは出来ます。
円高が進む米ドル円の投資戦略
円高が進むと予想している米ドル円の投資戦略ですが、以下のような方針と取引で取り組んでいます。
- ロング(ドル買い円売り)ポジション
- 一定スパンで買い増しと利益確定
円高でもロングポジション
円高が進むということは、円を買ってドルを売るショートポジションで利益が出るという事です。
にも関わらず、ドルを買って円を売るロングポジションで投資戦略を立てる理由は、スワップポイントがあるからです。
ロングでは1万通過あたり2019年8月では、1日60円~70円くらいのスワップポイントが付きます。年間で20000円より少し多いくらいになります。
つまりロングポジションでは年間で2%程度の金利差による収入があるといことです。逆にショートポジションでは逆に同じくらいの金利差の損失が発生することになります。
そのため、ポジション的には長期で投資をするならロングポジションが有効と言えます。※今後、米国金利の引き下げによってスワップポイントは縮小する傾向はあります。
一定スパンで買い増しと利益確定
もう一つ重要なのは、一定スパンで買い増しを行うということです。
例えば、1ドルが以下の時に買い増しを行います。
- 108円で1万通貨
- 107円50銭で1万通貨
- 107円で1万通貨
- 106円50銭で1万通貨
このように円高が50銭進むごとに1万通貨ずつ買い増しを行います。
また、買い増ししたポジションは利益が出た時点で一度売却し、再び買い値に戻った時点で買い戻しを行います。
言ってみれば、この取引は100%利益になる取引とも言えます。なぜなら損失が出ている状態では売らずに含み損を抱えることになるからです。
含み損を抱えた状態のポジションは維持していればスワップポイントが貰えるので、金利が反転するまでは放置しておけば良いと言う考え方ですね。
米ドル円相場が円高へ向かうという大きな予想はあっても、そこには小さな円高と円安の波があることは確実です。
そのため、この短期の売買の利益を含み損よりも大きくすることが出来るなら、この投資戦略が成り立つと考えています。
相場が円高に向かうからショートポジションというわけではなく、ロングポジションでもやり方によっては、利益が出せると言うことを自分の売買から証明したいと思います。
詳しい売買記録などは今のところツイッターで掲載しています。
私のツイッター https://twitter.com/kabutlife
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