スワップポイントとは?【FXトレードの基礎知識】

為替ボード

FX取引の魅力は少ない証拠金でレバレッジをきかせた多額の売買だけではありません。株式投資と同様にFX取引でもインカムゲインを目的とした投資は可能です。

今回はFXトレードの特徴の一つ「スワップポイント」について解説します。

スワップポイントとは

FX取引では、売買する通貨ペアの、金利の高い通貨と金利の低い通貨の間に金利の差が生じます。この金利差を日割りしたものをスワップポイント(または単にスワップ)と言います。

このスワップポイントは、「金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売っているトレーダー」が受け取ることが出来ます。

例えば、米ドルと日本円のFX取引では、米ドルの方が日本円よりも金利が高くなるために、「日本円を売って米ドルを買った場合」にはスワップポイントを受け取ることが出来ます。

逆に「米ドルを売って日本円を買った場合」にはスワップポイントを支払わなければいけません。

スワップポイントはどれくらい貰える?

スワップポイントがどれくらい貰える(支払う)かは、通貨ペアによって大きく変わります。

当然ですが、通貨間の金利差が大きいほどスワップポイントは大きくなります。以下は私が利用している「SBI FXトレード」のスワップポイントです。

SBI FXトレードの2019年7月9日のスワップ(1万通貨単位)
米ドル/円 トルコリラ/円 豪ドル/円 ランド/円
-86 83 -90 85 -34 27 -130 120

この表から見ると、米ドル円を1万通貨買えば1日あたり83円の金利が貰えるということがわかります。逆に米ドル円を1万通貨売れば86円の金利を支払わなければいけません。

※1万通貨とは米ドル円で言えば、1万ドルになり日本円で約100万円になります。

スワップポイントはFX会社によって違う

このスワップポイントは、利用するFX会社によって違います。

スワップポイントが付与されるタイミング

スワップポイントは通貨ペアをロールオーバーしたタイミングで付与されます。

【ロールオーバー】
ポジションを翌営業日に持ち越すこと

FX会社によっても若干の違いがありますが、夏時間であれば午前6時頃、冬時間であれば午前7時頃に付与されることが一般的です。

曜日によって何日分のスワップポイントが付与されるかは違う

また、スワップポイントは土曜日・日曜日・祝日分にも付与されます。つまり、1週間で必ず7日分のスワップポイントが付与されることになります。

しかし、土曜日・日曜日・祝日のスワップポイントは土日や祝日当日に貰えるわけではなく、別の日にまとめて付与されることになります。

以下はSBI FXトレードのスワップ付与の日数例です。

SBI FXトレードのスワップ付与例

このように祝日のない土日の場合は、木曜日の朝に土日分のスワップがまとめて付与されることがわかります。

スワップポイントを狙ったFXトレード

このような特徴から、スワップポイントを意識したFXトレードには以下の事がポイントになります。

  • 金利差の大きい通貨ペアで取引する
  • レバレッジに余裕をもたせる
  • 変動の緩い通貨ペアを選ぶ
  • 長期的にポジションを持つ
  • 金利が高い通貨の理由を知っておく

例えば、米ドル円でドルを買って円を売れば、1万通貨・1日当たり70~80円程度のスワップポイントが貰えることになります。年間では25,000円くらいになりますね。

日本のFX会社ではレバレッジ25倍まで取引が可能ですから、5万円程度の証拠金で1年で25000円が入ると考えれば、非常に魅力的と言えるでしょう。

※レバレッジ25倍での売買はリスクが高く絶対にオススメはできません。

ただし、逆に極端に金利が高い通貨というのは、「金利が高いだけの理由がある」ということも言えます。

「なぜその通貨の金利が高いのか」、「通貨の価値が下がるリスクがどれだけあるのか」という事も考える必要があります。

私のスワップ投資法

私の場合は、現在は米ドル円のスワップポイントを目的とした投資をしています。

米ドル円でドルを買って円を売れば、上記のように1万通貨・1日当たり70~80円程度のスワップポイントが貰えます。

ただし今後、米国金利の引き下げにより円高が進む可能性が高く、スワップポイント以上の評価損失が膨らむ可能性もあります。

そのため、一度の売買に資金を全額使うのではなく、スワップポイントによる収益と評価損益を加味しつつ、レバレッジに余裕を持たせて、買い下がりや細かい売買による売買益を積み重ねています。

私の詳しいFXトレードの投資法は別記事で解説しますが、スワップポイントがあることでFX取引でも株式投資と同じようにインカムゲインを目的とした投資が可能と言えるでしょう。

コメント