株式投資をする上で、投資技術の向上は安定した利益を出すためには欠かせません。では、その投資技術の向上には、投資の勉強と経験のどちらが重要なのかをメリット、デメリットを交えて解説してみます。
投資の勉強とは?
投資の勉強は誰もが株式投資を始める前にしている事です。株式投資の知識を身に着ける機会は日本で普通に生活しているとまずありません。
ほとんどの人が株式投資の売買の仕組みやルールなど、投資の勉強を始める前には知らないのが現状だと思います。ですから、まずは株式投資の勉強を始めるのは、ほとんどの人にとっては当たり前でしょう。ただ、この時点での投資の勉強は投資における基本的な常識を身に着けるのが目的であって、今回目的とする技術の向上とは少し違います。
技術の向上のための投資の勉強は、自分の投資技術のレベルや特徴、長所や短所などを知ってからがスタートです。そこから、自分に足りない知識や技術を得るために外部から情報を得る事が投資の勉強になります。
投資の勉強方法としては
株式投資の勉強
- 投資・経済・政治などに関する本を読む
- 投資家やアナリストのサイトを閲覧する
- 投資家にむけたセミナーに行く
の3つが主な勉強法として挙げられます。
投資・経済・政治などに関する本を読む
株式投資に関する本はたくさん出版されています。自分の足りない知識を得るわけですから、その知識に関する本を読むことで投資技術の向上が期待できます。例えば、テクニカル分析について詳しく知りたいならテクニカル分析に関する本を読み、もっと細かく知りたいなら移動平均線に関して書かれた本などを探すことも知識の掘り下げになると思います。また、経済や政治も投資には深く関係してくるので、そういった本を読むことも投資をする上で役に立つでしょう。
自分が身に着けたい分野の本を読む
個人投資家やアナリストのサイトを閲覧する
本を買わなくても、個人投資家やアナリストのサイトを閲覧するのも立派な勉強です。個人投資家のサイトでは、その人の利益につながった売買、損失を出した売買などの記録や反省点などが掲載されていて、それを読むことで売買の良し悪しを知る事が出来ます。
また、アナリストのサイトではその人の分析した相場の状況などが掲載されているので、それを読むことで専門家がどういう視点をもって投資判断をしているのかがわかると思います。
個人投資家の実体験やアナリストの旬な情報がわかる
投資家にむけたセミナーに行く
アナリストなどが個人投資家に向けたセミナーに行くのも投資の技術を身に着けるのに有効です。サイトよりも詳しい説明やセミナーだけでしか話さない内容などもあり、セミナーに行く時間のある人であれば有益な情報や知識が得られることになります。また、質疑応答なども設けている場合も多く、プロに自分の考えや投資判断などを評価してもらえる可能性もあります。
より専門的な知識や情報が手に入る
投資の経験とは?
投資の経験はズバリ「どれだけ株の売買をするか」ということです。多くの売買をすることで、成功と失敗を繰り返しながら、自分の取引においての改善点を見出していくことが出来ます。取引のデータを取る事で、どういう売買をすればどういう結果が出るのかというのを知る事ができ、利益の向上につながります。
効率の良い投資経験の積み方
投資の経験を積むための効率の良い方法としては
株式投資の経験
- 決まったルールに基づき売買する
- 少ない投資金額で多くの売買をする
が挙げられます。
決まったルールに基づき売買する
投資経験を積むための売買はやみくもに取引しても意味がありません。きちんと目的をもって売買をすることで、どういう取引ではどういった結果が得られるのかがわかります。
例えば、テクニカル分析の移動平均線についての技術が欲しいのであれば、「〇〇日移動平均線と△△日移動平均線がゴールデンクロスしたら買い、デッドクロスしたら売り」といったようなルールを決めた売買をします。
自分の投資スタイルを洗練する事ができる
少ない投資金額で多くの売買をする
一度に多額の投資資金を投じて売買するよりも、少ない金額で多くの取引をすることを心掛けるほうが、投資技術の向上には有効です。単純に売買の回数が増えるほど経験値が増えるので、少ない金額で損失を恐れずに色々な投資手法を試すことが可能です。
失敗しても勉強代金とわりきって経験を積める
技術向上を目指す投資の勉強と投資の経験のメリットとデメリット
以上のことから、それぞれのメリットとデメリットとして次のことが挙げられます。
投資の勉強のメリットとデメリット
- メリット:自分にはない知識を得る事が出来る
- メリット:本やセミナー代など出費は限定的である
- デメリット:自分の投資手法に当てはめるのに工夫が必要
投資の経験のメリットとデメリット
- メリット:自分の投資手法をそのまま検証できる
- メリット:実際に取引しているので、身に付きやすい
- デメリット:損失が嵩む恐れがある
- デメリット:外部からの知識が入りにくい
お互いのメリットが相手のデメリットになる
このように投資における勉強と経験は、お互いのメリットとデメリットが反対になっていることがわかります。
投資の勉強だけをしていても、技術の向上には効率が悪い部分があり、経験だけ積んでいても効率が悪くなります。投資の勉強も経験も取り入れることで、効率良く投資の技術の向上が見込めるということがわかりますね。
ただ、個人的な意見としては投資の経験を重視して、勉強は補助的な役割として用いる方が投資技術の向上により効果的だと思います。人によって、どちらが重要かは違うと思いますので、両方活用しながら自分に合った投資技術の向上のバランスを見つけてください。
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