「休むも相場」は損切りと同じくらい重要で難しい

「休むも相場」は損切りと同じくらい重要で難しい

相場の格言に「休むも相場」という格言があります。

有名な格言なのでご存知の方が多いとは思いますが、この格言の重要性について改めて解説したいと思います。

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「休むも相場」とは?

「休むも相場」とは以下のような意味をもつ格言です。

株式投資で常に売買をしていると、客観的に全体の相場を見ることが出来なくなるので、時には売買を止め(保有株を無くし)相場から距離を置いて、次の投資機会を待ちつつ相場を観察しよう

言葉として解説すると、「なるほど」と納得できるし簡単に思える格言ですね。

では、この格言の重要性を少しまとめてみましょう。

「休むも相場」の要点

「休むも相場」の要点は次の通りです。

  • 相場観には客観性が重要
  • 勝ちやすい相場と勝ちにくい相場がある
  • 売買しないことも投資という思考を持つ

相場観には客観性が重要

投資はポジションを持っている時には客観的に相場が見れなくなります。

これは長年投資を続けている投資家にも当てはまる特徴で、人は心理的に「自分が買った株は特別」だと思い込むようになっています。

相場でも同じことが言えて、保有株がある時には当然ながら相場は上昇するという投資判断をしているわけですから、売買をしている状態ではどうしても相場は上昇するという固定観念を持ちがちです。

そのため、一時的にポジションをフラットにして距離を置いて相場を分析することが大切であることがわかると思います。

勝ちやすい相場と負けやすい相場がある

投資の勝率は常に一定ではありません。株の変動は常に相場に大きく影響を受けるからです。

投資初心者の多くは、勝てない相場でも常に勝とうとして、不利な相場でも売買を繰り返し、結果的に損失を拡大しがちです。

言ってみれば、逆流の中で全速力で泳いでいるような投資をしているということです。

売買が不利になる相場でわざわざ勝負する必要はなく、「休んだ方が遥かに効率的な場合がある」ことを忘れてはいけません。

売買しないことも投資という思考を持つ

一番重要なことは、「売買しないことも投資」という思考です。

いつでもインターネットを利用して気軽に売買できる今の投資環境では、クリック1つで多額の売買を簡単に行えます。これは素晴らしい技術の進歩であると同時に、売買しないという選択を難しくさせている要因でもあります。

多くの人は「売買をしない=投資をしない」という感覚を持っていると思います。

しかし、実際には投資をしない間にも相場の分析や個別銘柄の判断などを行い、投資するタイミングを見計らっているとすれば、投資をしていないという感覚は間違いだと言えるでしょう。

もし株を買わないとしても、それは「損失や投資根拠のない売買をしない為のリスク回避」と言えるからです。

相場を休むのは言うのは簡単でも実行するのは難しい

「休むも相場」は的確に投資の特徴と投資家の取るべき行動を表した格言ですが、「相場を休む」という事は、投資家にとって非常に難しいことです。

理由としては以下のような心理が働くからです。

  • 稼げるチャンスが常にある(勝率は低くても)
  • 株価が下落すればチャンスに見える(価値観は変えにくい)
  • 何もしないことが苦痛(行動する方が楽)

「休むも相場」は本能に逆らう行動

これらの心理は本能的な人の欲求であるために、「休むも相場」は本能に逆らう行動と言えます。

そのため、頭では理解していても実際に行動出来る人は少ないと思います。休むこと自体に不安を覚える人も多いでしょう。

「休むも相場」と対極にある言葉に「ポジポジ病」というのがあります。

それは、どんな時もポジションを持っていないと気が済まない人という意味ですが、言葉として存在するくらいですから、そういう人が多いことは事実です。

私自身も休むも相場を実行出来ていないことが多くポジポジ病の投資家の一人です。

「休むも相場」は完全に守らなくていい

理想はオンオフをはっきりと切り替えられる投資ですが、それが難しいのであれば「曖昧なスイッチの調整」でも良いと思います。

大切なことは「相場は常に全力で売買するべきではない」ということです。

手を抜くと言えば語弊がありますが、ずっと相場に向き合わずに時には本を読んだり、いつも以上に仕事に集中するのも健全な投資と言えるでしょう。

少し他の事に注意を傾けつつ投資をすることで、過度に売買に囚われて客観的に相場を観察できなくなるような状況は避ける事ができると思います。

売買は止められないけど、相場状況が悪いと感じているのであれば、少しでも相場に集中する時間や売買の回数を減らすことでも、一定の効果は得られるでしょう。

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