本記事では、投資初心者の方の抱く「株式投資とFXはどちらが安全か」という疑問について解説します。
株式投資とFX取引の違いは?
株式投資とFX取引の特徴の違いを比べてみましょう。以下の表をご覧ください。
項目/投資の種類 | 株式投資 | FX取引 |
---|---|---|
取引時間 | 平日9:00~15:00 | 平日24時間 |
1日のボラティリティ | 1%未満~数十% | 1%未満~数% |
レバレッジ | 信用取引で約3倍 | 最大25倍 |
この表から、次のようなことがわかります。
ボラティリティは株が大きく、レバレッジはFX取引が高い
ボラティリティとは「変動の幅」のことです。株式投資では1日で数十%動く銘柄もありますが、FX取引では10%以上動くことは珍しいと言えます。そのためFX取引より株式投資の方がボラティリティは大きいと言えます。
レバレッジは「投資資金(元本)に対して何倍の金額の取引ができるか」です。レバレッジでは、株式投資が約3倍、FX取引が25倍となり、FX取引の方が圧倒的にレバレッジが高いのがわかります。
FX取引のレバレッジが大きい理由
FX取引のレバレッジが高い理由は、先ほど説明したボラティリティの小ささが挙げられます。
例えば、米ドル円の通貨ペアでは1日に、1%動かない日の方が多く、1年を通じてみても1日で5%動く日は滅多にありません。
そのため、レバレッジが大きくても、資産を失う危険性は少ないと考える事が出来ます。
株もFXもレバレッジを最大にすると破産する
ただし、株式投資でもFX取引でもレバレッジを最大にして売買すれば、いつかは破産することになるでしょう。
株では信用取引の最大レバレッジである元本の約3倍で、株の売買をすると33%下落すれば破産することになります。
FX取引ではレバレッジ25倍で取引すると4%変動すれば破産することになります。
株は半分、FXは3倍までのレバレッジが安全
安全に投資をしたいのであれば、株式投資でもFX取引でも大きいレバレッジをかける事は考えないことです。
株式投資ならレバレッジは0.5倍、FX取引なら3倍程度までなら、どちらもある程度の安全性は確保できると思います。
最大値の変動を元に投資資産の安全管理をする
どちらの投資をするにしても、大切なのは変動の最大値を想定して、自分の資産が守れるかを計算することです。どちらもレバレッジをコントロール出来ればリスクは減少します。