株式投資は若い時に始めるほど有利になる3つの理由

株式投資は若い時に始めるほど有利になる3つの理由

私が株式投資を始めたのは、24歳の頃でした。それから15年程、投資を続けていますが、株式投資をする上で「始めるなら若い方が有利」という事は、常に感じています。

今回はそんな「株式投資を始めるなら若い方が有利」である理由について解説します。

投資を長く続けるほど利益は増加する

株式投資の利益には、「会社の利益を定期的に還元する配当金」と「買った時の株価と売った時の株価との差による売買譲渡益」の2つがあります。

配当金の受け取り額は加速する

配当金は基本的には安定して年に1,2回程度で株主に還元されます。仮に100万円分を年間配当5%の銘柄に投資したとすれば、1年目は5万円の配当金が貰えます。

その配当金を再投資したとすれば、2年目は52500円の配当金が貰え、2500円多くなります。3年目はさらに多く、55125円の配当金を受け取れることになり、毎年受け取る配当金の額は加速していると言えます。

投資を20歳で始めた人と40歳で始めた人とでは、60歳まで投資を続けた時に受け取れる配当金に大きな違いがあることは言うまでもありません。

投資を早い時期に始めた人ほど、最終的に貰える配当金は多くなり有利と言えます。

安定株なら売買譲渡損益はプラスに傾く可能性が高い

売買譲渡益は株価の変動による利益であるために、一概に長く続けるほど有利であるとは言えません。場合によって損失になることも考えられます。

それは株には成長株と安定株があるからです。成長株とは将来的な成長を見越して株価が割高になっている銘柄で、成長性のプレミアが株価に反映されています。

そのため、PERが100倍を超える銘柄も成長株には少なくないために、一旦成長が鈍化すれば株価はあっと言う間に半分以下になることも珍しくないので、ハイリスクハイリターン銘柄であるとも言えます。

対して安定株は成長性は乏しいものの、毎年安定した利益を出し続ける株です。こういった銘柄は、株価は会社の実体と株価に開きが少ないために、突然株価が半分になるような事も少ないと言えるでしょう。

長期的な投資でリスクが少なく有利に働くのは、こういった安定株です。黒字営業さえ維持していれば、会社は利益を溜め込み自然に株価に織り込まれていきます。

数年程度では大きな違いはなくとも数十年という長期で黒字の利益を貯め続けていれば、株価は言うまでもなく上昇する可能性が高いと言えるでしょう。

そのため、売買譲渡益でも投資する対象さえ大きく間違えなければ、長く投資を続ける人の方が有利と言えるでしょう。

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お金の勉強も長く続ける方が有利

株式投資とは「お金の勉強」です。自分の資金を管理し、リスクを抑えて資産を効率よく増やす方法を勉強する事で、個人投資家として成長することが出来ます。

当然ですが、勉強は長く続ける方が身につく知識や経験も多くなります。投資歴10年の自分と投資歴20年の自分では、後者の方がより優れた投資家である可能性が高いと言えるでしょう。

特に経験は投資において重要な要素です。過去の売買による成功や失敗が現在の投資に影響を及ぼしているのは間違いありません。過去の同じ状況に照らし合わせて、最適な手段を選択するのは、売買判断のポイントでもありますから、キャリアが長いほど精度の高い投資が出来ると言えるでしょう。

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失敗してもやり直す時間がある

株式投資において、失敗したことのない人はいないでしょう。多くの有名な個人投資家でも、過去には何度も失敗を経験して多くの資産を築いています。

私自身も過去に、失敗したトレードは数知れず、失敗は投資をする上で避けては通れないと考えても良いと思います。

株式投資は、機関投資家でも専業投資家でも兼業投資家でも同じ土俵で売買しています。初心者にとっては、免許もないのに突然大都市のど真ん中を運転するようなものです。

その中で失敗と成功を繰り返し、少しずつ知識や経験を身に着けていくわけですから、失敗することを受け入れるだけの時間的余裕は多い方が良いでしょう。

失敗した後に投資を続けるかどうかは別にして、若い頃に始めた方がその後にリカバリーするだけの十分な時間があることは間違いありません。

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以上、株式投資を始めるには若い方が良い理由でした。

もちろん、年齢を重ねてからの方が投資に有利に働く要因もあります。社会経験だったり貯蓄や収入だったりは、若い人に比べれば高くなる傾向にあるからです。

それらは投資にとってはメリットにはなりますが、それはスタート地点での話です。投資で増やした500万円や売買経験と貯蓄した500万円や仕事で身に着けた社会経験とでは全く意味が違います。

少額ではあっても自分の資産を自分で運用するという事は、現代の生活にとって重要な意味を持つことになると私は思います。

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