地方都市(和歌山市)へ移住3年で感じた良い点と悪い点

生まれ育った大阪から和歌山へ引っ越して、もうすぐ3年になります。そこで、今回は地方都市(和歌山市)へ移住して、身をもって感じた良い点と悪い点について紹介します。

地方都市移住の良い点

住居費が安い

一般的に大都市に比べると、地方都市の住居費はとても安く感じられると思います。私が移住した和歌山市も大阪で色々な物件を見ていた私にとっては、とても魅力的な価格に感じられました。

具体的な例を挙げると、私が以前住んでいた地域の平均的な土地の価格は1坪約100万円でした。それが今住んでいる地域では1坪10万円です。驚くことに土地だけなら1/10の価格で買えてしまいます。

土地の価格が安いということは、当然ながら家賃も安くなります。私の住む和歌山の地域ではワンルームや1Kの間取りなら1万円台から賃貸マンションやアパートが借りられます。

ちなみに私は、中古物件を500万円程度で購入し、簡単にリフォームして住んでいます。以前は大阪で月8万円の家賃を払って住んでいたことを考えると、5年分の費用で土地と家を購入できたことになります。

何処に出かけても混まない

大都市で生活するならば、人混みや交通渋滞は避けては通れません。それがストレスに感じる人は多いのではないでしょうか。

私もその一人でしたが、地方都市に引っ越してから人が多いことによるストレスに悩まされることは、ほぼ無くなりました。ラッシュ時の交通渋滞でさえ、大都市のそれとは比べ物にならないほどスムーズです。

具体的には次のようなストレスはほぼ感じなくなりました。

  • 飲食店での順番待ち
  • 交通渋滞
  • 満員電車や満員バス
  • スーパーや商業施設のレジ待ち
  • 役所での順番待ち

商業施設・飲食店は十分にある

意外に思われるかもしれませんが、地方都市(和歌山市)に引っ越して商業施設や飲食店の少なさにデメリットを感じることはありませんでした。

5キロ圏内に複数の大型商業施設もあり、徒歩圏内にもスーパーやホームセンター、多数の大手チェーンの飲食店などもあるからです。

「地方=お店が少ない」というイメージがあるかもしれませんが、県庁所在地などの地方都市では、意外に商業施設は充実しているように思います。

逆に、私が以前住んでいた大阪のエリアよりも、今の地域の方が便利に感じるくらいです。

地方都市移住の悪い点

下水道と都市ガスが整備されていない地域が多い

下水道や都市ガスが辺り前のように利用できる大都市と違って、地方都市によってはそれらが整備されていない地域も少なくありません。

私の住む地域も下水道がなく浄化槽ですし、都市ガスがないのでプロパンガスを利用しています。浄化槽はメンテナンスの手間もあり下水道のある地域よりコストも高く、プロパンガスも同様に都市ガスよりもコストが高いため、下水道と都市ガスが開通している地域と比べるとデメリットに感じています。

もちろん、和歌山市でも両方とも整備されている地域もあります。これについては、引っ越しをする前にもう少し調査しておけば良かったと少し後悔しています。

最低賃金が低い

仕事面については、やはり大都市に比べると地方都市は給与は安く、求人数も少ないです。人口が少ないので当然な話ではありますが、大都市で働いている人が転職して同じ条件を求めるには厳しいかもしれません。

私の場合はセミリタイア生活をしているので、大きなデメリットにはなりませんが多くの移住を考えている人にとっては、就業面は一番慎重になるポイントだと思います。

公共交通機関が少ない

電車やバスが往来する頻度や終電時間などは、地方都市でも大都市に比べると少ないのは否めません。

また蜘蛛の巣状に張り巡らされた鉄道網のある大都市と比べると、やはり地方都市の公共交通機関は物足りないでしょう。

私の場合は元々あまり公共交通機関は利用しない生活をしていたので、それほど不便には思いませんが、電車やバスを多用する生活を想定するのであれば少し不便かもしれません。

地方都市への移住は概ねイメージ通り

和歌山市へ引っ越しをして3年、当初のイメージしていた地方都市生活通りの生活は出来ていると思います。

小さい事で言えば、もっと海に出かけたり観光したりすると思っていましたが、コロナの影響や住めばいつでも行けるという気持ちもあり、実際に移住すると普通に生活してしまっている気はします。

あと、地域の繋がりは都会より密かと思っていましたが意外にそんなことはなく、あいさつ程度とゴミ出しするために自治会に加入する程度で、何かの集まりに誘われることもなく快適です。

地方都市への移住は、実際に引っ越しをしないとわからない事もありますが、都会の生活を窮屈に感じている人にとっては、一度はチャレンジしてみる価値はあると私は思います。