私のセミリタイア生活の主な収入源は株式投資による利益ですが、リセッションが噂される2022年の厳しい株式相場では、投資のみで生活費を全額賄うのは厳しいのが正直なところです。
そこで、本記事ではセミリタイア生活が赤字になった時の心境や考え方について解説します。
セミリタイアの2つのタイプ
セミリタイアは大まかに2つの方法に分ける事ができます。
貯蓄型セミリタイア
1つは、セミリタイアするのに必要な生活費を貯めて、それを切り崩していく方法です。生活費の全額を貯蓄に頼らずとも、一定の割合をアルバイトなどで補うことで生活することが可能です。
資産運用型セミリタイア
もう1つは、ある程度の資産を作った後、セミリタイアしながらその資産を運用して、生活に必要なお金を作る方法です。この場合も、一定の割合を副業で補うなどして収入源を複数持つことは大切なリスクヘッジになります。
資産運用型セミリタイアは景気に左右されやすい
資産運用型は貯蓄型に比べて、早い時期にセミリタイアが可能ですが、生活費を資産運用に頼るために景気の影響を受けやすいというデメリットがあります。
私の生活が赤字になりそうな理由
私の場合は、資産運用型のセミリタイアをしています。当初は資産1000万円程度でセミリタイアを始めましたが、副業もしながら10年かけて資産を2倍程度に増やしています。
私のセミリタイアの収入
私のここ10年の収入の内訳は、株式投資で毎年100万円~900万円、副業で毎年50万円~150万円程度です。また、支出は毎年200万円程度です。
主な収入が株式投資による利益なので、毎年一定の収入があるわけではありませんが、株の収入が少ない時は仕事の時間を増やし、収入より支出の方が多くならないようにコントロールしています。
副業としては、個人事業主としてリフォーム業を営んでいたり、時には短期アルバイトをすることもありました。どちらも仕事のスケジュールを調整しやすいのがメリットです。
資格の勉強を始めて副業が0に
しかし、この1年半はいくつかの資格の勉強をしていたことで、副業を全くしない日々が1年以上続いています。
また、世界中が物価高、資源不足の状況で景気も減速しています。株式市場も不安定で、株式投資による収入も10月末で今年の総利益が100万円程度です。
そのような状況で、今年の収入は今のところ投資による100万円だけになっています。支出は記録していないので正確にはわかりませんが、赤字になっているのは間違いないでしょう。
赤字になった時のセミリタイア生活者の心境とその理由
上のような理由で、今年の私の収支はセミリタイア生活初の赤字になりそうです。資産運用型のセミリタイアの場合には、赤字状態が続けばセミリタイア生活を続けられないリスクが高くなります。
赤字でも動揺や不安がない
しかし、正直なところ、セミリタイア生活が赤字になっても、私自身は大きな動揺や不安は感じていません。
持ち家がある(支出が少ない)
最も大きい理由は、支出自体が少ないことです。家計簿をしっかりつけていないので正確にはわかりませんが、支出は年間200万円程度で収まっている思います。
支出が少ない大きな要因は、地方移住して家を買ったことです。
以前は、大阪のマンションを借りて住んでいましたが、住居費である家賃8万円は月々の固定費に対して最も大きな割合を占めていました。
地方移住をして中古の家を買ったことで、住居費は固定資産税と少額の修繕費のみで、月に1万円もかかりません。
支出が少ないことは、セミリタイア生活における大きな安心感です。
相対的な投資パフォーマンスは変わらない
また、株式投資における収入は減りましたが、相対的なパフォーマンスは変わりません。自分の収益は相対的に相場より高く、利益も出せています。
今後、長期的な下落相場になるとしても、相対的なパフォーマンスさえ悪くなければ、また次の上昇相場を待つことが出来ます。
資産運用型のセミリタイアをしている以上は、景気の波に影響されることは予め想定しています。
その時はその時
もし、セミリタイア生活が出来なくなったとしても、その時はその時です。働いて稼げば良いし、働くことが嫌いなわけではありません。
副業をやめて取得した資格の中には、生活するだけなら十分な収入が期待できる資格もあるし、そもそも支出が少ないのでアルバイトでも生きていけます。
こういう心境になれているのは、年齢のおかげかもしれません。若い頃より良い意味でも悪い意味でもいい加減になっているように思います。
セミリタイアは生活スタイルの一つ
セミリタイアも生活スタイルの一つに過ぎません。それが出来なくなったからと言って死ぬわけじゃありませんし、また新しいライフスタイルに挑戦することに楽しみを見つけたら良いと考えています。
一度セミリタイアやFIREをしたら失敗は許されないとか、恥ずかしいとか思う必要は全くないと思います。他人にどう思われようが知ったこっちゃないと思えないなら、セミリタイア自体出来ないです。
赤字になったからと言って、強い不安を感じたり、先の心配ばかりするのではなく、今の生活を楽しんでいこうと思います。