本記事では、FX取引の基礎知識について解説します。
FX取引とは
FX取引は「Foreign Exchange」の略称で、日本語で言えば「外国為替証拠金取引」と言います。
外国為替という名前からもわかるように、FX取引は「異なる通貨を売買するトレード」です。
通貨ペア
FX取引で売買する2つの通貨のことを「通貨ペア」と言います。代表的な通貨ペアには次のようなものがあります。
- ユーロと米ドル
- 米ドルと日本円
- ポンドと米ドル
- 米ドルとスイスフラン
これらの通貨は、取引量が多く世界中の投資家に取引されています。他にも新興国の通貨ペアなど値動きの大きい通貨もあるため、自分の得意な通貨ペアを見つけることがFX取引で利益を出すための重要なポイントになります。
通貨単位
通貨単位とは、通貨ペアの売買単位です。
例えば、米ドル円の通貨ペアの取引が1000通貨単位とすれば、一度に売買する米ドル円は1000ドル単位ということになります。
同じ通貨ペアでもFX会社によって最低通貨単位は異なります。
取引時間
FX取引は24時間、取引が可能です。より正確に言えば「月曜日の午前7時頃から土曜日の午前7時頃」までFX取引が可能です。※アメリカがサマータイム導入時は午前6時頃まで
FX取引の市場は世界を周る
FX取引が24時間できる理由は、取引市場が時間ごとに移動しているからです。具体的には日本時間を基準にすると次のように取引市場が変化していきます。
- オセアニア時間(6時~8時)
- 日本時間(8時~15時)
- 欧州時間(15時~21時)
- ニューヨーク時間(21時~6時)
スプレッド
スプレッドは「買値(ASK)」と「売値(BID)」の価格差です。
例えば、スプレッドが0.3銭なら、買値の方が売値よりも0.3銭高い値段になるということです。
これは1通貨あたりのスプレッドですから、1万通貨の売買すると買値と売値で30円の違いということになります。
スプレッドは売買手数料の代わり
スプレッドは業者が得る手数料のようなものです。
例えば、米ドル円のスプレッドが0.3銭だとすると、1万通貨単位の売買で30円の手数料になります。
証拠金とレバレッジ
FX取引では「証拠金」をFX取引業者に預け入れ、証拠金にレバレッジをかけて売買を行います。レバレッジは「てこの原理」などで用いられる「てこ」を意味します。
例えば、レバレッジ10倍となれば10万円の証拠金に対して100万円の取引が可能になります。
日本のFX取引業者のレバレッジは最大25倍
日本のFX取引業者ではレバレッジが25倍までの取引が可能となっています。10万円の証拠金で最大250万円の売買が可能ということですから、少ない資金でも高額な取引が可能です。
しかし、最大のレバレッジをかけて売買するのは損失リスクが高く、レバレッジ25倍での取引は無謀とも言えるでしょう。
スワップポイント
スワップポイントは、FXで取引する通貨ペアでの金利の高い通貨と金利の低い通貨の間の金利の差のことです。単に「スワップ」という事もあります。
例えば、米ドルと日本円のFX取引では、米ドルの方が日本円よりも金利が高くなるために、「日本円を売って米ドルを買った場合」にはスワップポイントを受け取ることが出来ます。
逆に「米ドルを売って日本円を買った場合」にはスワップポイントを支払わなければいけません。
FX業者
FX取引をするためには、売買の仲介を行うFX業者に口座を開設する必要があります。
これまでに説明した「通貨ペアの種類」「スプレッド」「スワップポイント」などは、FX業者によって種類や数値が異なります。