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VIX指数と日経VI【投資家の恐怖心を表した指数】

ボラティリティ・インデックスは投資家の恐怖心や不安感を表した指数で、「VIX指数連動ETF」が暴落の引き金になって起こる「VIXショック」と呼ばれる暴落が起きるほど、ボラティリティ・インデックスは投資において重要な要素です。

本記事ではボラティリティ・インデックスの代表的な2つの指数、「VIX指数」と「日経VI」について解説します。

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ボラティリティ・インデックスの考え方

ボラティリティ・インデックスは投資家の恐怖心や不安感を数値化していると言われています。具体的には、どういうことでしょうか。

ボラティリティ・インデックスの考え方を交えつつ「VIX指数」と「日経VI」について解説します。

VIX指数とは

VIX指数は、「volatility index」の略称で、米国の株式指標「S&P500」のオプション取引のボラティリティをもとに、シカゴ・オプション取引所が算出した指数です。

投資初心者の方には、あまり聞きなれない用語が連続しているかもしれません。以下の用語について簡単に説明します。

S&P500

ニューヨーク証券取引所などに上場している会社の代表的な500社から算出した指数

オプション取引

決めた満期日までに、あらかじめ決めた価格で、「買う権利」、または「売る権利」を、○○○円というオプション価格で売買すること

ボラティリティ

価格の値動きの大きさ(変動率)を表わす指数。株価や指数などの変動の大きさのこと

VIX指数の考え方

オプション取引は、市場(VIX指数ならS&P500)の将来を予測する金融商品です。

オプション取引はリスクヘッジとしても利用され、オプション取引のボラティリティが大きくなるということは、投資家が相場の先行きに対し迷いが生じている(=不安感がある=恐怖している)ことを意味します。

つまり、そのボラティリティを数値化したVIX指数が高くなるほど投資家は相場に対して恐怖感を感じていると捉えらえるわけです。

VIX指数は、S&P500の推移と照らし合わせて、相場の先行きを判断することができます。

日経VIとは

同様に「日経VI」も同じく「volatility index」の略称で、VIX指数と同様の原理で算出される指数です。

日経VIは日経平均株価のオプションのボラティリティを基に算出される指数ですから、日経平均株価と照らし合わせて相場分析を行うことができます。

こちらもVIX指数と同様に、日経VIが高くなるほど投資家心理は不安や恐怖が大きくなっていると判断することが出来ます。

恐怖指数と相場動向

VIX指数や日経VIの特徴として、それぞれS&P500や日経平均株価と逆相関の関係にあることが挙げられます。

つまり、恐怖指数と呼ばれるVIX指数や日経VIXが上昇すれば、相場が崩れやすい状態にあるということです。

日経VIと日経平均株価の関係

上のチャートは日経VIと日経平均株価の同時期のチャートを比較したものです。見事に2つのチャートは全く逆といって良い、逆相関関係になっていることがわかります。

VIX指数や日経VIが上昇すれば、それだけ投資家心理は恐怖感が強くなっているために、株が下落しやすい相場になっているというのが、これらの指数の考え方です。

全てにおいて完全に逆相関の関係にあるわけではありませんが、それでも多くの機関投資家が注目する指数であることは間違いありません。