株主優待とは?【基本的知識と注意点を解説します】

株主優待とは?【基本的知識と注意点を解説します】

株式投資の魅力は、保有株が上昇することで得られる利益や配当金だけではありません。

企業ごとに様々な特徴のある株主優待も株式投資の大きな魅力の一つです。中には、株主優待でしか手に入らないグッズやサービスなどがあったりと、企業にとっても株主優待は多くの投資家に自社をアピールするための大きな仕組みです。

今回はそんな株主優待について解説します。

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株主優待とは

株主優待は配当金と同様に、1年のある時点で株主でいたら貰える特典のようなものです。

株主優待は配当金とは違い、実施する企業の特色を活かしたユニークな商品などが貰える場合もあるため、株主優待を目当てに企業の株を保有している株主もいるほどです。

企業にとっても、自社の商品のことを知ってもらう良い機会になるし、株主優待を楽しみにしている株主に、それだけ長期的に株を保有してもらえるというメリットになります。

株主優待を実施している企業数は?

株主優待は任意の制度ですから、かならず実施しているわけではありません。

上場企業のうち、株主優待を実施している企業は2018年9月末時点で1450社にのぼり、これは上場企業全体の38%以上になり、過去最高を記録しています。

つまり、全体の3分の1以上の企業が株主優待を実施していることになります。

株主優待で貰えるもの

では株主優待では、どういった物やサービスが貰えるのでしょうか。主な株主優待は以下のような物やサービスが貰えます。

  • 株主優待券(割引券や無料利用券など)
  • 自社製品
  • 非売品グッズ
  • クオカード
  • お米券

株主優待の多くは、その企業の独自ブランドをアピールできるような「株主優待券」や自社製品や非売品グッズなどが多いようです。

しかし、「クオカード」や「お米券」も昔から株主優待の定番であることから需要が多いようです。

人気のある株主優待

では、投資家に人気のある株主優待にはどんな企業のものがあるでしょうか?下のリストは人気のある株主優待のほんの一部です。

すかいらーくホールディングス(3197)
ガストやバーミヤンで利用できる株主優待食事券(6月と12月)
イオン(8267)
株主優待カードや自社グループ優待券(2月と8月)
日本航空(9201)
株主優待航空割引券(3月と9月)
日本マクドナルドホールディングス(2702)
優待食事券(6月と12月)

その企業も誰もが聞いたことのある有名な会社ばかりですが、もちろん、一般には聞きなれないような企業でも、株主優待を実施している会社は多くあります。

隠れ優待も株主になる楽しみ

また、正式に公表しているわけではなくても、実は株主優待を実施している場合も上場している企業の中にはあります。

四季報など株式情報誌などでは掲載されてなくても、株主になっていたら突然株主優待が送られてくることもあるので、嬉しいサプライズですね。

株主優待を貰う方法

では、それらの株主優待を手に入れるにはどうすれば良いでしょうか?株主優待を貰うためには、いくつかの条件が必要になります。

1年の決められた時期に株を保有する

株主優待を貰うためには、一年中株を保有している必要はありません。年に1,2日程度のある特定の日にちだけ株を保有していれば、株主優待は貰えます。

企業の決算日などで特定の日がいつになるかは違いますが、基本的に株主優待を貰うには、中間決算日や期末決算時に株を保有している事が条件になります。

株式投資では、配当金や株主優待を貰う権利を有するための日にちを「権利付最終売買日」と言い、その翌営業日の株を売っても配当金や株主優待を貰える日を「権利落ち日」と言います。

株主優待に関する日にち

  1. 権利確定日:月末決算企業なら該当月の最終営業日(該当月の最後の平日)ただし、権利確定日に株を買っても配当や優待は貰えない
  2. 権利付き最終日:権利確定日の3営業日前。権利付き最終日の大引けに株を保有すれば配当や優待が貰える
  3. 権利落ち日:権利付き最終日の翌営業日。権利落ち日に株を売っても配当や優待は貰える
株主優待と権利日
日付 28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金)
名称 権利付き
最終日
権利落ち日 権利確定日
営業日 3営業日前 2営業日前 1営業日前 基準日
内容 大引けに
株を保有
していると
株主優待が貰える
この3営業日に株を保有していても
配当は貰えない。

※2019年6月末決算まで有効です。2019年7月16日から1営業日短くなります

株主優待の実施頻度は企業によって違う

株主優待の実施頻度は企業によっても違います。多くの企業は1,2回ですが、それ以上の回数で実施している企業もあります。

株主優待を目的に投資をするのであれば、欲しい株主優待を実施している企業や証券会社のホームページでご確認ください。

保有する銘柄数で株主優待の内容が変わる

株主優待を実施している企業の中には、保有株数に応じて株主優待の内容が変わる企業もあります。

例えば、

  • 100株:クオカード500円分
  • 500株:クオカード1000円分
  • 1000株:クオカード2000円分+自社製品

といったように、保有株数の多い株主の方が優遇される場合もあることに注意してください。中には100株では株主優待を実施せずに、300株以上の株主から実施しているような場合もあります。

保有する期間で株主優待の内容が変わる

もう一つ、注意しなければいけないのは、株主である期間によって株主優待の内容が変わるケースです。

例えば、保有期間1年目には株主優待を実施しておらず、3年目から実施するような場合もあります。

その場合には、途中で一度株を売却してしまうと、株主としての期間がリセットされる可能性があるので注意が必要となります。


いずれにしても言える事は、会社からしても保有株数の多い株主や長期間に渡って株を保有してくれる株主を優先するということは、当然の事だと言えます。

そして、企業によっても株主優待の実施ルールは違うので株主優待を貰いたいのであれば、必ず対象企業の実施ルールを確認しておく必要があります。

株主優待の権利を取った後の株価の変動に注意

人気のある株主優待は、多くの投資家にとっても魅力があるために、株主優待だけを目的に株を買う投資家も多いという特徴があります。

そのため、権利落ち日以降には、配当金の分も合わせて大きく株価が下落するような銘柄もあります。

せっかく魅力的な株主優待を貰えたのに、結局そのために売買した株での損失の方が大きくなったということも少なくはありません。

長期保有するなら気にしない

株主優待だけが目的じゃなく、その企業の製品やサービスが好きで長期的に株を保有するのであれば、その一時的な下落は心配する必要はありません。

株主優待のための買いや売りによる株価の変動は一過性のものですから、しばらくすれば適正な株価水準に戻ることになります。

株主優待だけが目的ならクロス取引

もし株主優待だけがどうしても欲しいけど、株価の下落リスクは取りたくないというのであれば、「つなぎ売りのクロス取引」という方法が効果的です。

これは、現物で株を買い、信用取引で空売りするという手法ですが、やり方は少し手順を覚える必要があります。

詳しくは、「つなぎ売り」のクロス取引で株主優待を貰う方法と注意点の記事をご覧ください。

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