専業投資家を「目指さない」方が専業投資家になれる

専業投資家を目指さない方が専業投資家になれる

株式投資やFX投資で専業投資家(専業トレーダー)となることを目指したり憧れる人は多いと思います。

しかし、実際に専業投資家として生活する人はほんの一握りしかいません。では、そういった一握りの投資家になるためには、専業投資家を目指して努力すれば良いのでしょうか?

実は、専業投資家になりたいのであれば、専業投資家になるという目標は持たない方がなれる可能性が高いという事を今回解説しようと思います。

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専業投資家とは?

専業投資家と兼業投資家の違いは何でしょうか?

簡単に言えば、

  • 専業投資家とは投資の利益だけで生活している人
  • 兼業投資家とは投資の利益とその他の収入によって生活している人

を指します。

具体的に数字を挙げるとすれば、

投資で安定的に年間500万円以上の利益を得られるとすれば専業投資家といって良いでしょう。

投資で毎年500万円の利益を得るのは難易度が高い

しかし、毎年500万円の利益を上げ続けるというのは、投資をしない人が考えるよりも相当難易度が高いでしょう。

相場は良い時と悪い時の違いが非常に大きく、上昇相場で着実に利益を上げられる人でも、下落相場では一気に損失を拡大して、それまでの利益を全部吐き出してしまうという事も珍しくありません。

損益率は同じでも投資資産が増えるほど損益の額は大きくなるので、最終的に下落相場で大きな損失を被った場合には、それまで積み上げた利益を一気に失う可能性があることも納得できると思います。

もし専業投資家を20年続けるとすれば、どれだけの相場の波があるでしょうか?直近20年でもITバブルと崩壊、新興バブルと崩壊、ライブドアショック、リーマンショック、アベノミクスと上昇下落における大きな波は何度も起こっています。

年間利益500万円の専業投資家はデメリットしかない

そして、仮に安定的に1年間の投資で500万円の利益が出たとしても、手元に残るのは税金(所得税と住民税で約20%)を差し引いた約400万円です。

投資の利益から生活費を捻出する専業投資家だった場合には、いくら手元に残るでしょうか?せいぜい100万円後半程度でしょう。

世間から見れば社会的信用は無に近い状況で、収入も不安定な専業投資家をするのに、その程度しか得るものがないのであれば、デメリットしかありません。

最低でも年間1000万円以上の利益が望ましい

もし専業投資家になりたいとするなら、最低でも年間1000万円程度の利益が出せないようであれば、生活は苦しいのが現状だと思います。

投資で年間で1000万円の利益があれば、税金を差し引いて手元に残るのは約800万円です。そこから生活費を除いたとすれば500万円程度は残ります。

投資で重要なのは分母を大きくする、つまり投資資産を増やすことですから、残った500万円のうち400万円を再投資するとすれば翌年の投資はその年よりも楽になります。※同じ利益率でも投資資産が大きい分、利益額が増える

専業投資家になるためには年間利益よりも資産額が重要

ただ、実際に専業投資家になるためには、1年間の利益よりも投資資産がどれだけあるかが重要です。

もし、専業投資家になることを目標にして投資を行うとすれば、たった1,2年間の投資成績が好調だったからと言って、専業投資家として十分な投資資産が足りない内に仕事を辞めて専業になるかもしれません。

もし、安定した収入がある仕事を辞めて専業投資家として足を踏み出したとしても、○○ショックと言われるような下落相場が起こったとすれば、十分な資産と経験が無ければ専業投資家を続けることは難しいでしょう。

投資利益から生活費を出すのは想像以上に難しい

私自身も、過去に数年ほど専業として生活をしていましたが、毎月生活費を投資の利益から捻出するというのは、想像以上に難しいものでした。

質素に暮らしていても毎月15~20万円程度の生活費がかかるわけですから、投資資産が1000万円あったとしても毎月2.5%、年間30%程度の利益が常に求められるわけです。

そして、それを達成したとしても生活費が捻出できても資産が増えるわけではありません。

実体験から考える専業投資家になった失敗

私の専業投資家になった失敗は、やはり十分な資産がない内に専業投資家になってしまった事です。

アベノミクス初期という投資環境が最も良かった時期だったものの、少ない資産(具体的には1000万円程度)で専業というのは無謀過ぎたと言えます。

専業の間には、平均すれば年間500万円程度の利益がありましたが、それだけでは投資資産が大きく増えることなく、専業投資家ではあるものの大きく資産を積み立てる事が出来ずに、将来設計にあまり意味のない時間を過ごしていたように思います。

兼業投資家として生活費を確保することが重要

これらの経験から私が学んだことは、専業投資家になるためには兼業投資家として生活費を確保することをが重要です。

専業投資家は目指すべきではなく、自然となるものです。

兼業投資家として生活費を仕事などから捻出しつつ、投資資産は丸々再投資することで投資技術さえあれば短期間で数千万、数億という資産を生み出すことが可能です。

1億円の資産があれば自然に専業投資家になれる

もし、年間に30%程度の利益を得られるとすれば、投資資産1000万円の専業投資家であれば生活するのがやっとですが、兼業投資家なら利益を再投資しつづければ9年あれば1億円の資産になります。

1億円あれば基本的には株式投資では配当生活ができる水準ですから、無理せずに専業投資家として生活することが可能です。

無理して投資資産1000万円で専業になるか、9年間兼業をして無理しない専業になるかを比べると、私個人の経験からすれば後者の方が良い選択と言えます。

確実に専業投資家になりたいなら専業になろうとしない

以上の事から、私が言えることは「確実に専業投資家になりたいなら目指さない方がなれる」ということです。

無理して、見切り発車した専業投資家は時として無茶な取引をしがちで、長期的に専業投資家として生活出来る可能性は低いと言えます。有名な専業トレーダーの影には、その何十倍もの専業として生活が出来なくなった投資家がいるのが現実です。

そして、専業として失敗した後に、再び再就職する事がどれだけ大変かは想像に容易いでしょう。

専業に失敗した私が言うのも変な話ですが、専業投資家は目指さずに自然になれまでは兼業投資家でいる事をオススメします。

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