【株式投資】専業投資家の時に失敗した事

私は2013年から2018年までを専業投資家として生活してきました。本記事では、私が専業投資家の時にした失敗についてまとめました。

専業投資家の頃の株の利益は?

2013年から6年間の私の株による利益は以下の通りです。

年度 株の年間利益(税引後)
2013年 +9,270,000円
2014年 +3,048,000円
2015年 +4,748,000円
2016年 +3,494,000円
2017年 +3,630,000円
2018年 +1,221,000円

2013年の利益だけ抜き出ていますが、その後は全然利益が伸びていないのがわかります。日経平均株価が年間でマイナスになった2018年には100万円程度の利益しかありません。

普通に考えれば、資産運用は複利で運用すれば、年々利益が増加するはずです。なぜ、利益が右肩下がりになったのでしょうか。

専業の失敗1:積極的な投資から守りの投資になった

2013年はアベノミクスの始まりの年でもあり、日経平均株価は1万395円(前年末)から16291円(13年末)へと56.7%も上昇しました。

この歴史的な株高によって、短期投資中心だった私の資産は300万円から1000万円まで3倍以上に増加しました。

しかし、その後の2014年以降では、時折訪れる株価上昇局面の急落などを警戒するようになり、私の投資スタイルは積極的な短期投資から、徐々に資産運用型の中長期投資へとシフトしていきました。

その結果、リスクを抑えることが出来たものの、爆発的に資産が増加することはなく、年間の利益は専業投資家にも関わらず、500万円にも届かなくなりました。

専業の失敗2:稼ぐことに執着がなくなった

2013年末に資産が1000万円を超えてから、一人暮らしで物欲もない私には、生活するのに何の不便も感じないようになりました。

それまでは「たくさん稼いで一生安心して暮らせるようになりたい」と思っていましたが、不自由のない生活をすることで、現状に満足してしまいました。

不満がない生活で、お金を稼ぐことへの執着や強い意思とが抜け落ちてしまいました。

専業投資家の中には、1億円、10億円を目指す方もたくさんいますが、私にはそういう強い目的意識が生まれなかったようです。

専業の失敗3:専業投資家になるのが早すぎた

私が株式投資を始めたキッカケの一つに「自分が株式投資だけで生活するのが可能なのか」という腕試し的な動機がありました。

そのため、兼業投資家の頃から、なるべく早く専業投資家になりたいという気持ちがあったので、2013年の半ば頃からは、ほぼ専業投資家として生活していました。(当時の仕事は自営業だったので、仕事のスケジュールはある程度融通が利きました)

今思えば、もう少し兼業で仕事も続けておけば、もっと楽に資産運用が出来たはずです。

専業の失敗4:投資以外の時間を有効に使わなかった

専業投資家生活を続けていく中で、2018年末には自分の資産は1000万円から2000万円ほどに増加しました。(投資で運用する資産は1500万弱ですが)

株式投資でそれほど稼いではいませんが、出費も少なかったので自然にお金は溜まっていきました。そういう意味では株式投資だけでも生活出来るかという自分の挑戦は成功だったと思います。

しかし、そんな専業投資家生活の中で、マーケットが開いている平日の9時から15時を除いては、ほとんど投資のスキルアップにつながる勉強はしませんでした。

株の売買以外は、ダラダラ過ごすか友達と遊ぶかの自堕落な生活ぶりだったと思います。その時間の半分でも、何かの技術の習得や勉強に使っていれば、きっと今の生活はかなり違ったものになっていたと思います。

兼業投資家に戻った後悔はないが・・

そんなわけで、現在は株式投資を中心とした兼業投資家になっています。

とはいえ、現在はどこかで働いているわけではなく、株以外の収入もほとんどないので収入形態は専業投資家の頃と大して変わりません。ただ、株以外の時間を収入に繋がる勉強やスキルアップのために使うようになりました。

このブログもその一つで、今はまだアクセスも少なく価値も低いですが、1年続ければ文章力も上達して、投資に役立つ考え方や情報を発信できるものになるのではないかと考えています。

自分のやりたい事に挑戦している兼業投資家生活は充実もしているので、兼業投資家に戻ったことには後悔はありません。

専業投資家の頃の反省点

今の生活に後悔はありませんが、専業投資家の時にこうしておけば良かったと思う反省点はあります。

  1. 専業ならもっと積極的に売買すべきだった
  2. 中長期投資で専業投資家になるには資産5000万円くらい欲しい
  3. 株以外の時間を有意義に使わなければ何も残らない
  4. 強い相場は貴重

反省点としては、もっと積極的に短期投資をして、5000万円くらいまでは稼ぐことに執着するべきだったと思います。

そして、それが短期間で実現できるのはアベノミクスという強い上昇相場だった、2013年~2018年の半ば頃までだったと思います。

専業投資家として生活するのであれば、生活出来ることに満足するのではなく、さらに上を目指すストイックな気持ちが必要だと今は思います。