「不労所得」とは、その名の通り「労働によらない所得」のことを言います。
例えば、家賃収入や配当金、印税など、労働の対価としての収入ではないものを指しますが、現代の日本では不労所得はお金持ちや特別な才能を持った人だけの特権ではありません。
お金持ちの不労所得よりは少し準備が必要ですが、現在は一般の人にとっても不労所得を得ることが容易な時代とも言えます。
私も一般家庭に育った普通の人ですが、今では不労所得が収入の9割程度を占めていて、労働時間も月に2,3日程度です。
今回は、普通に日本で暮らす一般人にとっての不労所得について考えてみます。
不労所得の重要性が増している
かつては労働による収入のみで暮らすのが当たり前だった日本ですが、現在では労働所得のみで生活するというのは、非常にリスクが高い世の中になっています。
理由としては以下のようなものが挙げられます。
他にも理由を上げればキリがありませんが、確実に若い世代になるほど将来的に保障の少ない時代になることは容易に想像できます。
労働による収入だけでは、生活に必要なお金は足りず、さらには終身雇用も保証されないというのは、ハッキリ言って絶望しかありません。
ただ、絶望を感じているだけでは、物事は解決しません。世の中を変える必要はなくとも自分や家族だけは不自由な生活にならないような工夫をすることが、現代で生きる上では重要になってきます。
そこで、重要になってくるのが「労働所得」ではなく「不労所得」になるということです。
不労所得の種類は大きく2種類
では、不労所得とは、どのような収入形態があるのでしょうか?
細かく分けるとより細分化できますが、基本的には大きく2種類に分類できます。
お金がお金を稼ぐ不労所得
これは、昔からあるように投資による不労所得の事を指します。
不動産投資、株式投資、FXトレード、仮想通貨売買など、資産を運用することで、より多くのお金を稼ぐ方法です。
お金がお金を稼ぐ方法は以下のようなものです。
- 株式投資
- FXトレード
- 仮想通貨売買
インターネット技術が進歩して、2000年以前では金持ちの特権だったような投資が、今では学生でも出来るくらい敷居が低くなっています。
自宅でスマホ片手に株やFX、仮想通貨の売買が気軽にできる環境は、若くして億以上の資産を築く20代を何十人も生み出してきました。
アイディアにお金を稼いで貰う不労所得
こちらは、Youtubeやブログの運営など、自分の発信する情報やアイディアでお金を稼ぐ不労所得の事を指します。
ユーチューバーやブロガー、アフィリエイターなど、2000年以前では考えもしなかったような生き方でお金を稼ぐ人を生み出してきました。
アイディアでお金を稼ぐ方法は以下のようなものです。
- ブログ運営
- アフィリエイト
- Youtube
自宅やカフェなどでブログの記事を更新したり、自宅で動画を撮影しYoutubeにアップすることで、年に数千万、数億というお金を稼ぐ20代の若者を何十人も生み出しており、今なお市場は拡大しています。
仕事以外で稼ぐ方法が多様化している
増税や社会保障の不透明感、終身雇用もない現代の日本ですが、代わりに「仕事以外で稼ぐ方法がいくらでもある」というのは大きなメリットです。
現代の不労所得は厳密には労働所得
実際には、上で挙げた例は、純粋な意味では不労所得ではありません。
少ない資金を元に投資で稼ぐには勉強や知識が必要になるし、ブログやYoutubeにしても記事を書いたり動画を編集したりと、労働と考えられるような時間が必要になるからです。
「副業」という言葉の方がしっくりくるかもしれませんね。
ただ、それらを軌道に乗せるために勉強や作業に時間を費やせば、仕事をして得られる収入よりも効率良く稼ぐことも十分に可能で、ほぼ不労所得と言えるくらい時間に対して得られる収益が大きくなります。
現に、私は15年前に50万円で始めた株式投資で、今ではほぼ放置していても生活できるだけの収入を手にしています。
仕事よりも自分で稼ぐ力を身につける
終身雇用が保証されない今の時代に、会社に雇用されているから生涯安心ということは幻想でしかありません。
これは、中小企業だけでなく東証1部に上場している大企業でも同様です。
リストラや降格を恐れて企業の中で生きるための努力をするよりも、資産を運用したり、アイディアでお金を稼ぐための努力をする方が建設的な場合もあります。
不労所得だけで生きようとするのはダメ
私が不労所得だけで生活していた経験と反省に基づきますが、早い段階から全てを不労所得にしようとするのはオススメできません。
基本的には、労働による所得を軸として長期的に不労所得を増やしていく事を考える方が効率的であると言えます。
不労所得を稼ぐには時間が必要
その理由は、不労所得を得るためには時間が必要だからです。
例えば、私のしている株式投資では、安定して利益が出せるようになるまで2,3年はかかりました。少しの損失を出しつつ売買して経験と知識、技術を身につける時間が必要だったからです。
ブログやYoutubeにしても、数百本程度の記事数や投稿数がなければ、アクセス数が伸びず収益には繋がらないでしょう。
私も半年ほど前に本格的にブログを始めましたが、記事数が200本を超えた現在でも月に数千円程度の利益にしかなっていません。
細かく目標を設定しよう
ですから、不労所得を得るためには、いきなり2,30万円を目標にするのではなく、細かく目標設定をするのが良いと思います。
例えば、株式投資の場合は
と、目標設定の建て方は色々ありますが、段階的に自分の投資技術を向上させつつ利益を増やしていきます。
ブログやYoutubeの場合は
と、まずは収入のために必要な記事数や投稿数をストックしつつ、自分の文章力や発信力、アイディアなどを鍛えつつ、利益に変えていきます。
不労所得は費やした時間に比例して収入が増える
また、これらの不労所得は時間をかけるほど、有利で稼ぎも多くなることが特徴です。
労働所得の場合には、昇給はありますが1年働いて月に数千円程度が普通です。年間に2、3%程度でしょうか。
しかし、現代の不労所得はある意味、ストックビジネスでもあるので、やるだけ有利な環境が構築され収入もやった分だけ増えるようになります。
例えば、投資の場合は投資資金に対しての割合で損益が決まるので、安定して利益が出せるのであれば、100万円で投資した時と1000万円で投資した時では、収益も10倍の違いがでます。
利益率10%の投資の場合は以下のような収益になります。
- 投資資金100万円・・利益10万円
- 投資資金1000万円・・利益100万円
- 投資資金1億円・・利益1000万円
ブログやユーチューブでも同じように、記事数や投稿数に比例してアクセス数が伸びます。つまり、アクセス数が伸びれば、それだけ多くの広告を表示できるわけですから収益も伸びることになります。
ブログの場合は記事数に応じて以下のような収益になります。(私の事例を参考)
- 記事数100記事・・利益1000円
- 記事数200記事・・利益3000円
- 記事数300記事・・利益10000円
これらは、あくまで一例ですが、継続するだけ大きな利益が見込めるのは、労働収入とは違う大きな魅力でもあります。
リスクを許容するなら投資、リスクを取らないならアイディア
上の方で説明したように不労所得と言っても、「お金に稼いで貰うか」「アイディアに稼いで貰うか」でリスクも変わります。
どちらが良いかというのは、人それぞれですので一概には言えませんが、本気で不労所得を目指すのであれば、興味ある方を始めるべきだとは思います。どちらの方が稼げるかというのは、初期段階では何とも言えないからです。
資産を作るための労働をしよう
不労所得を得るためのコツは、「資産を作るための労働を続ける事」です。
それが今回の記事で解説した、投資の勉強や、記事や動画の作成にあたりますが、他の事でも資産に繋がる内容であれば価値のある労働だと思います。
もちろん生活するために、そうではない労働も必要かもしれません。
ただ、少なくても労働の一部を資産に繋がる労働に変える事で、将来的には、作り出した資産によって不労所得を得る生活が可能になるでしょう。
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