株式投資に興味がある人は多くても、実際に投資を始めるまで至る人は少ないのではないでしょうか?「株式投資の勉強方法がわからないから」という理由も要因だと思います。
本記事では、株式投資の勉強方法のイメージについて解説します。
株式投資の勉強方法の誤解
株式投資を始めたいと思っても、実際に勉強して投資を始めるまでに至る人は少ないように思います。
理由としては、以下のようなものが考えられると思います。
- 何から手をつけて良いかわからない
- 本によって書いている内容が違う
- 勉強する範囲がわからない
私たちは、受験勉強や資格の勉強などで「質問に対して答えのある問題」や「範囲が定められた勉強」はたくさん経験してきました。
しかし、株式投資のように「答えが一つではなく範囲もない勉強」を経験する機会は少なったと思います。
これが、多くの人が実際に株式投資を始めるまでに至らない理由だと私は考えています。
株式投資の「勉強」は「練習」が正しい
受験や資格の勉強は、試験を受けるための勉強ですが、同じ感覚で投資の勉強を始めようとしても、成長を実感するのが難しいでしょう。
それは、株式投資の勉強は「試験のためではなく実践のための勉強」だからです。一般の個人投資家が投資をするための試験なんてありません。
ですから、イメージとして「株式投資の勉強」は、「練習」という感覚が正しいと思います。
投資の勉強は自転車に乗る練習のイメージ
株式投資の勉強は「自転車に乗るために練習するイメージ」です。
「自転車の乗り方」という本を読んだとしても、自転車に乗れるわけではありません。
実際に自転車に乗ってペダルを漕いで、転ばないようにバランスをとって進む練習をすることで、自転車に乗れるようになります。
株式投資について書かれた本の役割
そう考えると株式投資について書かれている本は以下のように役立てることが出来ます。
- 投資のルールを知る
- 投資用語を理解する
- 投資の考え方を学ぶ
これらを自転車の練習として置き換えると、「道路交通法の理解」「自転車のパーツと役割」「自転車を乗るためのコツ」を学ぶようなものです。
もちろん、これらの知識は重要なものです。しかし、これらを知識だけで株式投資の利益には直結しません。
投資本を読むよりもトレードを重視
投資の勉強は本を読むよりも実際にトレードして経験を積むことを重視した方が投資力が身につきます。
理論や知識は本を読むことで身につきますが、相場の雰囲気や資産が増減する時の精神的な影響は実際に取引しないとわかりません。
多くの人は損失を極端に避けようとする
投資を始めようとする人の多くは、「損失を避けよう」「最初から利益を出そう」と考えます。
自転車で言えば、「一度も倒れることなく自転車に乗れるようになろう」という考え方ですね。
しかし、本を読み知識や考え方を身に着けたとしても、取引経験が少ないと相場のイレギュラーには対応できず、損失を出してしまう可能性が高いでしょう。
そして、多くの投資本を読み勉強したと考えている人は「投資は勉強しても勝てない」と思い込み、経験も積むことなく一度や二度の損失を出した時点で投資を辞めてしまいます。
せっかく本を読み、知識やルールを身に着けたのに、この段階で投資を諦めるのは非常に勿体ないことです。
取引で損失を出すまでが投資の勉強
株式投資の勉強は、本を読むだけではなく取引で失敗を繰り返し、安定して利益を出せるまでが勉強だと考えましょう。自転車と一緒で転んだ数だけ上手になります。
投資の勉強のコツとしては以下の通りです。
- 始める前に読む投資本は2,3冊で十分
- 少ない資金で実際に取引する
- 損失を出したら原因を考える
- 改めて必要な知識を身につける
2から4は繰り返し行うことで、確実に投資力が身につきます。
損失を出す覚悟も必要
この記事を読んで、やっぱり損失を出したくないと思う人であれば、株式投資をするのはオススメしません。
損失を恐れる気持ちは大切ですが、投資技術が身につくまでは利益が出るよりも損失リスクの方が高くなるのは仕方がないことです。
私自身も、投資で損失を出していた時期は何十時間、何百時間費やして利益になりませんでした。
それでも、自分の取引の間違いを修正し、諦めずに株式投資と向き合う事で、徐々に損失よりも利益の方が大きくなっていきました。
自転車に乗れて行動範囲が広がったという感覚と、株式投資で利益が出せるようになる感覚は近いと思います。
大切なことは、取り返しのつかない大怪我をしないために練習で自転車に乗れるようになることです。損失が出たとしても、それを許容できる範囲で株式投資の勉強をすることをオススメします。