株式投資を始める人にとっての悩みは初期投資資金があまりないということかもしれません。
今回は初期投資資金が少なかったり不足していると感じている人が、株式投資を始める場合の考え方と目標設定について解説します。
株式投資の初期投資はいくら必要?
投資を始める際には、どれだけの投資資金を準備したら良いかは誰にとっても悩むところです。
しかし、私が長年株式投資を続けていて感じる事は、「初期投資費用はこれくらいの金額が必要」というのはありません。
人によっては10万円程度かもしれませんし、投資資金1000万円で始める人もいると思います。もちろん初期投資資金が多い方が利益は大きくなりますが、それに比例して失敗した時の損失も大きくなります。
個人的にはそれほど多くない投資資金でスタートするのをオススメしますが、少額で始めると利益も少なくやる意味がないと思われるかもしれません。しかし、実は初期費用が少ない時こそ色々な投資を試せるし、投資の勉強には最適だと言えます。
投資資金が少ない時に色々な投資法を試そう
資金が少ない時は100万円を「株式投資で」稼ごう
具体的にいくらの投資資金が多いか少ないかは個人差がありますが、大雑把でいいので100万円以下でスタートする人は100万円を最初の目標するのが良いと思います。
私自身も初期投資費用は約50万円から始めて、100万円の利益を出すまで勝ったり負けたりを繰り返しながら2、3年程度かかったと思います。
正直100万円を貯めるには、投資に費やした時間よりも働いた方がずっと効率的でした。
しかし、「働いて稼ぐこと」と「投資で稼ぐこと」の意味は全く違い、投資をして遠回りをしながら100万円の利益を出すことで、その後も勝ち続けることが出来る経験値を積むことが出来ました。
投資の経験を積みながら100万円の利益を目指す
投資資金が少ないメリット
初期投資資金を少なく始めるメリットとしては、損失を出しても働けばすぐに取り戻せるということです。
例えば私のように50万円で始めて10万円の損失が出たとしたら、損失率は20%になります。
株式投資をしていて、損失20%というのは非常に大きい数字ですが、10万円という金額は1カ月働けば十分に稼ぐ事が出来る金額です。
10万円の損失が出ればトラウマになるかもしれませんが、むしろトラウマになった方が今後の投資には好影響です。どういう取引をして失敗した場合にどんな影響があるかというのがわかれば、それを警戒するようになるからです。
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「投資はいかにミスを少なくするかというゲーム」と敗者のゲームの著者で著名な投資家であるチャールズ・エリスさんが言ってますが、多くの失敗を経験することで、失敗を少なくすることが出来るというわけですね。
また、多くの有名な個人投資家の方も、一度や二度ほど投資資金を失ってから、再度やり始めて何億何十億という資産を築き上げたという話も聞きます。
少ない投資資金だからこそ失敗を重ねることが出来る
もし初期投資の資金が無くなったら?
投資をして失敗が重なり初期投資資金が無くなったら、どうするべきでしょうか。再び、投資資金を入れて投資に取り組むべきか、センスが無かったと考えて辞めるべきか。
個人的には、才能の有無を考えるよりも興味を持てるかどうかがポイントだと思います。
つまらない上に損をするような事を長く続けるのは苦痛ですから、それなら株式投資はやめて別の方法で資産運用を考えるべきだと思います。
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損失は出したけど、株式投資自体は面白いと感じたのであれば、無理のない範囲で投資資金を追加投入して株式投資を再開するのが良いと思います。
ただし、失敗やそれの対策、感じた事などを箇条書きにしてまとめるなど、失敗を繰り返さないための作業は必要になると思いますが。個人投資家のカリスマ的存在であるBNFさんも株式投資を始めた当初は投資資金を失った経験があるそうです。
私自身も、少額の資金で勝ったり負けたりで非効率な事をしていましたが、それでも株式投資は面白く辞めようとは思いませんでした。
株式投資に興味を持てるかどうかが重要
【まとめ】楽しく勉強しつつ株式投資で100万円稼ごう
株式投資をしていて感じるのは、「焦って投資をしても良い結果は出ない」ということです。
たくさん稼ぐために、無理して初期投資の資金を多くするとか、博打のような投資を繰り返すなどをしていては、ほぼ間違いなく失敗に終わると思います。
投資資金に見合った投資が出来るかどうかも、経験を積むことでわかるようになります。
株式投資は無理のない資金で始め、失敗しても受け入れられる程度の売買を心掛けることで、自然と資産運用としての株式投資ができるようになると思います。
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