2019年10月1日(記事を書いている日の翌日)から消費税は10%となり、約5年で元々の5%から2倍になります。
さらに「老後2000万円問題」などに見る将来の年金受給額を考えると、今の若い世代にとって日本で生活することは絶望しかありません。
そんな記事を書いている私自身もギリギリ30代という年齢で、言ってみれば将来絶望世代です。就職氷河期と言われる低賃金で長時間労働を強いられる奴隷のような労働条件を受け入れざるを得ない最悪な時代に就職活動をしていた苦い思い出があります。(サービス残業を説明会で公言する企業がチラホラありました)
では、私たち税金や見返りのない年金に食いつぶされる世代は、黙ってそれに従うしかないのかと言えば、そんな事はありません。
今の時代だからこそ、自分で稼ぐ方法は豊富で将来のために資産を築く可能性も十分にあると言えます。本記事では、そんな20代30代が豊かに暮らすための考え方や手段についてまとめてみました。
20代30代が「普通」に暮らせば将来は厳しい
この事に関しては、詳しく解説するまでもありませんので簡単にまとめましょう。
「普通」の日本人の暮らしは、20歳前後で就職して社会人になって60歳や65歳まで会社で働き定年して年金や退職金で老後生活を送るというものです。
終身雇用や高い経済成長率が約束された数十年前では、こういった生き方が普通だったと言えるでしょう。
しかし現在は
- 終身雇用がない
- 実質賃金は低下傾向
- 退職金が十分に貰える可能性がない
- 今後も増税に次ぐ増税がほぼ確実
- 高齢化が進み年金の減額や受給年齢の引き上げも確実
など挙げればキリがないほど、今の日本の現状は数十年前とはかけ離れています。
そして政治や経済の中心にいるのは、数十年前に20代30代だった世代ですから、「普通の暮らし」という枠組みをガラパゴス的に守ろうとしています。
つまり、「普通の暮らし」というのは、もはや過去のものであって、現在の実体経済に当てはめると、デメリットしか残らないと私は思います。
自分で稼ぎ、自分で資産運用しよう
そんな現代で、将来的にも金銭面で不安のない暮らしをするのであれば、昇給や年金、退職金に期待せずに「自分で稼ぎ、自分で資産を運用する」しかありません。
つまり、生涯必要になるお金を仕事以外で稼ぎ、それを自分で資産運用して増やすという事です。
仕事以外で収入を作り、投資でそれらで稼いだ資産を運用すれば、将来的な生活における金銭面の不安を払拭することが可能になります。
20代30代は積極的に副業と資産運用を始めよう
最近では仕事以外にも副業をするという生活スタイルは珍しくありません。そして、インターネット技術の発達によって個人が副業を始めやすい環境になっているとも言えるでしょう。
ブログやYouTubeによる広告収入、プログラミングやデザインなどの仕事をインターネットを通じて受ける事も少しの努力で出来る時代です。
わざわざ、どこかに出向き仕事をしなくても在宅で気軽に稼ぐことが出来るのが現代のメリットです。アイディアと多少の知識があれば、どこでも好きな時間に副業をする事が可能です。
月に5万円の副業収入を目標にしよう
副業の目安として月に5万円の収入を目標にしましょう。本業として会社で働くのであれば、最初から大きな目標を立てる必要はありません。
基本的には普段の生活や貯蓄は本業から、将来のための資金は副業からと収入の役割を分担すれば良いでしょう。
副業で稼いだお金は自分で運用しよう
副業で稼いだお金を株式投資などで資産運用することで、自分自身で資産を守ることができます。
投資と資産を守るは真逆と思う人の方が多いと思いますが、将来のために資産をただ貯蓄しているのは、逆に資産を潰すことになります。
その理由はお金の価値は変わり続けるからです。例えば1本100円で買える缶コーヒーが、20年後に100円で買えるでしょうか?200円になっているかもしれません。
そうなると1000万円貯金したとしても実際には500万円の価値にしかなりません。
投資は、資産を運用して増やす事でもあり、お金の価値の変動から資産を守ることにもなるわけです。
副業も投資も勉強や積み重ねが大切
当然ですが、副業も投資も勉強や経験を積むことが大切です。
初めから簡単に毎月5万円稼げたり、資産運用で最初から安定して利益を出せる人は滅多にいないと思います。
ただ、5年間真面目に続ける事が出来れば、副業であっても投資であっても、それなりの収入や運用が出来るようになるはずです。そして、その後の定年するまでの数十年の間に、老後の生活のために必要な資金を蓄える十分な時間があるでしょう。
大切なのは自分で稼ぐ力、運用する力を身につける事
正社員として会社に勤め働けば、現在も老後も不安なく暮らしていけるでしょうか?ハッキリ言って普通の生活と言われる生き方は、もはや安全で健全な一生を保障してくれるものではありません。
特に人生100年時代と言われる今、さらに社会保障費や年金が必要になり、その負担がより若い世代の負担になるのは間違いありません。単純に会社で定年まで働いたとしても、若い人ほど生活は圧迫されることは目に見えています。
そのため、今の20代30代の多数は会社で働く以外にも自分で稼ぎ、自分で資産を運用する必要があると思います。そして、自分で稼ぎ資産運用するための環境は、年々整ってきていると言えます。
「普通の生き方」だけでは豊かな生活は難しいとしても、少し工夫し努力することで十分に「かつての普通の生き方」以上に豊かな暮らしが可能だと言えるのが、今の20代30代です。