【専業投資家】投資資金1000万円で株式投資だけで生活する事は出来るのか

専業投資家になりたいと考えた時に、1000万円の貯金があったら今すぐ仕事を辞めて株式投資だけで生活していくのは可能でしょうか。

今回は投資資金1000万円で株式投資だけで生活出来るのかを考えてみました。

株式投資だけで生活するのに必要な年間利益は?

必要な年間の生活費は環境によって大きく変わります。そのため、一例として私が独身一人暮らしをしていた時の経験から考えると、月20万円の手取り収入があれば生活は可能です。

月20万円必要なら年間で240万円です。株式投資の利益が300万円とすれば、そこから税金の約20%(所得税と住民税)が引かれて、実際に手元に残る金額が約240万円になります。

毎月20万円の手取り収入になりますが、サラリーマンの手取りと違いボーナスがない上に年金や健康保険料は自分で支払わなければいけません。

ですから、実質的にはサラリーマンの手取り20万円よりも生活は切り詰める必要がありそうです。しかし、株式投資だけで生活するわけですから、多少は節約を頑張れば大きな不満はないでしょう。

1000万円の投資資金で年間300万円の利益を出すには?

では1000万円を投資資金としてシミュレーションしてみましょう。

仮に1000万円の全額を分散投資によって株式に変えたとします。分散投資で多少なりとも配当利回りの良い銘柄を買ってみましょう。

現実的に考えると、配当利回り4%が無難な選択肢でしょうか。1000万円の投資資金で配当利回り4%なら年間で40万円の配当金が受け取れます。

しかし、年間で必要な300万円には、まだ260万円足りません。というわけで配当金だけで生活する計画は全く話になりません。それでも税金を引いて二カ月分弱の生活費にはなるわけですから、兼業投資をするなら1000万円は大きいですね。

では、次に株の売買益で考えてみましょう。売買益で年間300万円が目標ですから、1000万円の投資資金なら年間30%、毎月2.5%の利回りが必要です。この数字で考えると、専業投資をしているならば現実的な数字にも思えます。

しかし、私の経験からすると相場が変動する中でコンスタントに利益を出し続けることは想像以上に大変な作業です。相場は8年周期で上昇下落を繰り返すと言われていますが、下落相場時には年間30%の利回りを出すのは、相当な投資技術や知識が必要になるでしょう。

短期投資を中心に毎月3%の利益

1000万円の投資資金で毎月3%の利益を目標とするなら、中長期投資よりもデイトレードや短期投資を主体に細かく売買する必要がありそうです。

仮に、±1%で利確と損切りをするというルールで売買するなら、20回中12回の利確、8回の損切りで+4%の利回りになります。毎日1回のチャンスとして、3回のうち2回の取引を成功させれば目標を達成できます。

年間300万円の利益を出せるなら生活するのはは可能だが・・

このようなシミュレーションでは、投資資金1000万円でも株式投資だけで生活するのは可能だとは思います。

しかし、そのために短期投資における卓越した技術や知識が必要になるのは言うまでもありません。資産が1000万円あるから、すぐに株式投資だけで生活するのは、かなりリスクが伴う行為でしょう。

資産1000万円で専業投資家として生活するよりも、月に5万円でも10万円でも別の収入を含めて生活する方が、余程ストレスのない生活が出来ると思います。