500万円投資するごとに毎年1か月自由になる【資産運用の考え方】

株式投資は、資産を増やすことを目的としています。本記事では、資産を増やすことによる生活への影響について解説します。

500万円投資するごとに1か月自由になる

労働の対価として得られる給与所得とは違って、資産運用は不労所得です。不労所得が多くなるほど給与所得への依存度を下げた生活が可能です。

株式投資においては、売買益と配当金による不労所得が期待できます。では、一体いくら投資すれば、どれだけの利益が見込めるのでしょうか。

株式投資における投資額と見込める配当利回り

東証プライムと東証スタンダード市場に上場する日本株の配当金の平均利回りは約2%前後です。

しかし、これら3000社の中には配当利回り4%を超えるの企業の株が200社以上あります。※2024年2月現在

これら配当利回り4%以上の銘柄の中で業績の安定している企業の株を分散投資で買うとしましょう。この場合、売買損益がプラマイゼロだとしても年間で4%以上の運用益を得ることができます。

500万円投資すれば年間20万円の不労所得になる

500万円の投資資金を配当利回り4%になるように投資をすると、年間で20万円の不労所得になります。

20万円は1人暮らしなら、贅沢はできないまでも1ヵ月生活することができる金額です。そういう意味で、500万円投資するごとに1か月自由になると考えることができます。

投資資金は少なくても変わらない

投資資産500万円にしたのは、1か月単位で説明するために出した投資金額です。

100万円でも同じ理屈で考えることができます。100万円の投資資金に対して4%の利回りなら4万円です。つまり、100万円投資すれば年間で6日間の自由が手に入ると考える事が出来ます。

投資は自分にとって無理のない金額で始めれば良いと思います。私は50万円から投資を始めましたが、現在は不労所得の恩恵を十分に受けています。

資産運用を始める時期が早いほど有利

また、資産運用は始める時期が早いほど有利であることは間違いありません。

継続的な不労所得

仮に、上記の試算で30歳から500万円で資産運用を始めた場合、80歳までに50か月の自由な時間を作ることができます。

50歳で同じ条件で始める人と比べると、言うまでもなく有利な人生設計ができます。

長期的な投資で運用資産も増える

また、資産運用の期間は長いほど有利です。500万円で1ヵ月が自由になると言っても、実際に自由に過ごすために運用益の全てを使う人はいないでしょう。

この運用益をストックしていくことで、運用資産も不労所得も拡大していきます。

株式投資は安全な資産運用を心がける

理論上は、上記のような考え方での資産運用は十分可能です。むしろ、真剣に資産運用をするなら、低いくらいの目安です。

しかし、投資は損失を出す可能性も十分に考えられ、投資初心者ほど利益より損失を出す可能性が高いと言えます。

業績が安定した株を選ぶ

投資初心者の長期投資では、値動きの激しい新興市場の銘柄を対象にするよりも、業績が安定して配当利回りも高い東証プライム市場や東証スタンダード市場の銘柄を対象にする方がリスクは低いでしょう。

成長性のある新興市場の会社は上値余地も大きいですが、反面、業績が鈍化した時の下落余地も大きく、分析能力が高くなければ、博打のような投資になる恐れがあります。

株式投資で長期的な資産運用をするなら、具体的には、次のような銘柄を投資対象とするのがオススメです。

  • 高配当・低PER・低PBR
  • 業績が安定している
  • 自己資本比率が高い

このような銘柄は、上昇余地は成長株ほど大きくありませんが、下落余地はずっと小さいので、大きな損失を出すリスクが低くなります。

必ず分散投資をする

長期投資で一番のリスクは投資した企業の想定外の不祥事や業績悪化、上場廃止などです。

一般の投資家が察知して逃れることは難しく、株式投資には運も重要な要素と言えます。

避けることが出来ない以上、そのリスクは最小限にしなければいけません。つまり分散投資です。

複数の株に分散投資することで、どれか1つに想定外の悪材料が出ても致命的な損失を避けることが出来ます。

500万円を投資するのであれば、5~10社程度に分散投資することができるでしょう。

利益の一部は再投資

今自由に使えるお金を手にするよりも、将来の自由に向けて再投資をした方が利益も多くなります。

最終的には365日自由に過ごせるだけの不労所得を目指す個人投資家も多いようです。

資産運用の目的は、生活を豊かにすることです。今回の記事では、「500万円で毎年1か月の自由」という表現をしていますが、自由のために不労所得を使うか、将来のためにストックするかは自由です。