株で損をする人は急落時の売買で失敗しているかもしれない

株で損をする人は急落時の売買で失敗しているかもしれない

日経平均株価が上昇トレンドにあるここ5年ほどの株式相場ですが、個人投資家の中には損失を出している人も多いとか。

その真偽は定かではありませんが、長い上昇トレンドでも損をすることがあっても不思議ではありません。

それはいくつかのポイントにおいて、売買に大きなリスクを取りすぎているからだと思います。そこで今回の急落相場を踏まえて、急落時の売買でのポイントを記事にしてみたいと思います。

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急落時に投資家が取る選択肢は?

さて、長い上昇トレンドの中であっても株価の急落は何度も起こります。その時の対応をどうするべきかというのは非常に難しい問題の一つです。

迅速な損切り(ロスカット)

投資の勉強本などを読むと必ずといっていいほど、損切り(ロスカット)の重要性は解説されています。これは私の長年における株式投資の経験を踏まえても、投資をする上で最も大切な事の一つであることは間違いありません。

業績の下方修正、チャートのデッドクロスなどの要因で株価が下落するようなサインが出た場合には、いち早く売却するに越したことはないでしょう。

ただ「保有している株が〇〇した時はためらわずにロスカットしましょう」などと言うは易い行うは難しですね。

相場の急落時の損切りは特に難しい

特に市場の急落は保有している株が悪いというわけではありません。全体が価値を下げている状態です。そんな時に「迅速な損切り(ロスカット)」なんて出来るものじゃないでしょう。

なぜなら、2018年現在においては上昇トレンドは継続しており、過去の急落相場も結局は乗り越えてきているわけですから。

どこまでが迅速でどこからが遅いのかも結局は相場の動向次第になってしまうので結果論でしかありません。

日経平均株価が1000円下げたら反発するかもしれないし、2000円下げてから反発するかもしれない。もしくは今度こそ下落相場に突入するかもしれません。

どの動きが来るのかは、起こってみないとわからないことですが、現在の状況からすると「どこかで反発する可能性の方が高い」という事は間違いありません。

損切り(ロスカット)をしないならどうするか

上記のような理由から「迅速な損切り(ロスカット)」というのは、投資家心理的にも難しいことだと思います。

では個人投資家はどんな選択をする人が多いのかということですが、これは選択肢として2つしかありませんね。

「静観」か「買い増し」です。

静観するのであれば、上昇トレンドさえ崩れなければいずれは元の株価以上に戻ることになるでしょう。全体相場に連動すると条件をつけるならば、ここ5年は負け知らずの対応であることは間違いないですね。

でも、多くの人は「買い増し」を選択するのではないでしょうか?

急落時の買い増し(ナンピン買い)という選択

買い増し、つまりナンピン買いという行為は諸刃の剣だということが今回の記事のポイントです。買い増しは成功すれば、非常に効果的である反面、失敗すれば損失を加速してしまいます。

つまりリスクが高い売買手法であるため、対応を誤るとリスクが大きくなり結果的に損失を出す可能性がグッと高くなるということです。

急落時の「買い増し(ナンピン買い)」で注意すべき事

では急落時にする買い増しには、どういう事に注意すればリスクを減らすことが出来るのでしょうか?

買い増しのポイント

  1. 株価が高いか安いかを主観で判断しない
  2. 感覚的に買い増ししない
  3. 急落相場時には素直に含み損を抱える

株価が高いか安いかを主観で判断しない

買い増しをする際に気を付けなければいけないのは、自分の価値観で買い増しする株数や金額を決めてはいけないということです。

例えば、ここ一年くらいで800円から1000円くらいに上昇した株があるとします。その株が急落時に850円まで株価が下がったとすれば、安いと思いますか?それとも高いと思いますか?私の感覚で言えば、安くなったと感じます。

ただし、それは最近の株価の変動と急落によって一気に値崩れした事による判断でしかありません。株価が安いと判断したからといっても、これよりも安くなる可能性や、株価が再び1000円付近まで戻すという保証はありません。

感覚的に買い増ししない

「思い切って」とか「チャンスを逃してはいけない」という考えは買い増し時には捨てた方が良いでしょう。買い増しする時に「思い切る」気持ちは必要ありませんし、その「チャンス」は「リスク」でもあります。

買い増しで大切なことは、常に気持ちも資金も余裕のある状態でいることが大切です。

仮に先ほどの例と同じように1000円の株価だった株が850円に下がったのであれば、それは買い増しをする選択肢はもちろんありますし、私が保有している銘柄であっても買い増しすると思います。

ですが、全力で買い増しはしませんし、その銘柄に利用できる資金の余力の10~20%程度に留めます。

そうすれば、反発すれば利益にもなるし、また下がれば無理のない資金でまた10~20%の買い増しをすることも可能になります。

当然余力の80%以上の資金で買い増しをして、株価が1000円に戻れば、それだけ大きく利益を乗せることは出来ます。

10回中8回は予想通り動いたとしても、残りの2回ではさらに下落する可能性もあります。

結果的にそういう無理のある投資をすると、壊滅的な含み損を抱え、悲惨な損切を引き起こす可能性があります。

急落相場時には素直に含み損を抱える

急落相場時に頑張って含み損を吸収しようとした取引をするべきではありません。相場の動向というのは誰にも正確には読めません。ただ、どう動いてもリスクが少なくなるような方法を模索することは出来ます。

一発逆転や一気に含み損の解消を狙わずに、要所要所で小さな仕掛け(少ない買い増しや少ない損切り)を行う事で長い目でリスクを減らす方法を考えてみるのが良いと思います。

リーマンショック級の下落相場はいつか起こるかもしれない

相場は歴史に学べという格言があったかはハッキリ覚えていませんが、過去の出来事から考えればいつかは大きな下落相場は必ず起こります。

日経平均株価が半年で15000円になるかもしれないし、10000円になるかもしれません。これは1%以下のごく低い確率かもしれませんが、可能性の一部として起こりうるのは事実です。

何もその時に向けて空売りの準備をというわけではなく、投資している財産が大きく目減りする可能性があることは株式投資をしている以上は覚悟すべきということです。

ただし、その時の損失が致命的なものにならなければ、投資の失敗が人生を大きく悪い方向に動かすことはないでしょう。

私自身も、もし日経平均株価が半分になれば資産的にも500万~700万円程度の損失になる可能性はあります。それでも借金をするわけでもなく、失う資産は少なくはありませんが許容できる範囲内です。アベノミクスの出口戦略の一つとして、そういう場合もあることは常に頭の中に入れています。

結論:買い増しする時は臆病なほど慎重に

大げさな話になりましたが、言いたかったことは買い増しする時は、思い切ったり千載一遇のチャンスなどと思わずに慎重にしてくださいという事です。

「100回の成功も1回の致命的な失敗で台無し」になってしまわないように、株式投資を続ける上では臆病だからといって悪いことはないと思います。

豪快な取引と比べると得られる利益は少ないし手間はかかります。それでも大怪我することさえ避ける事が出来れば、きっと資産を形成するのに株式投資は心強いものになると思います。

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