【ETF】日経225連動型上場投資信託の特徴と活用法【日経平均株価を売買】

今回は日経225連動型上場投資信託について、詳しく解説します。株式投資をしていると、日経平均株価の動きは欠かせない判断基準となります。

この日経平均株価自体を売買する方法の一つとして、今回解説する日経225連動型上場投資信託があります。

投資信託(ETF)とは

まずは、投資信託について簡単に説明しましょう。投資信託とは金融商品のひとつで、投資家から集めた資金を専門家が国内外の債券や株式などに運用して、その収益を投資家に還元する仕組みです。

専門家が運用するため、素人の個人投資家が運用するよりも、利益に繋がる可能性は高くなりますが、当然資金を委託して運用されている以上、信託報酬(管理手数料)は必要になります。信託報酬は年間でコンマ数%程度であることが一般的で、投資信託を保有していたとすると、日割り計算で信託報酬が差し引かれることになります。

日経225連動型上場投資信託とは

そんな投資信託の中でも、今回取り上げる「日経225連動型上場投資信託」は日経平均株価と連動するように組まれた投資信託です。野村アセットマネジメント株式会社が管理会社となり、日経225(日経平均株価)に採用されている、または採用予定の銘柄に投資することで、日経平均株価に連動する投資信託としています。

以下は野村アセットマネジメントの日経225連動型上場投資信託の交付目論見書の投資方針の一部抜粋したものです。

野村アセットマネイジメントより引用

日経225に採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資を行ない、信託財産中に占める個別銘柄の株数の比率を日経225における個別銘柄の株数の比率に維持することを目的とした運用を行ない、日経225に連動する投資成果を目指します。

日経平均に連動するETFは他にも多くが上場していますが、日経225連動型上場投資信託は他の日経平均株価に連動するETFに比べて、出来高や純資産総額が最も大きいのが特徴です。

詳細は野村アセットマネイジメントのサイトで確認してください。
野村アセットマネジメント 日経225連動型上場投資信託

日経225連動型上場投資信託の分配金

株式投資では配当金にあたるETFの分配金ですが、日経225連動型上場投資信託では7月8日を基準日として支払われます。分配金の権利期日については、お取引されている証券会社に問い合わせください。

日経225連動型上場投資信託(1321)を上手に利用しよう

個人的には日経225連動型上場投資信託は単独での資産運用よりも、リスクヘッジや株式投資の売買の動きに慣れるために利用するのが資産運用として効果的と思います。

個別株では動きにムラが多く、特定の株主による売買の影響や、企業業績にも左右されるために、投資資産の一部をこういった指数に連動するETFなどに投資することで、リスクの分散を図る事が出来ます。

また、株式投資初心者の頃に、日経平均株価に連動するETFを売買することで、効率よく相場の仕組みを勉強することができます。

リスクヘッジとしての日経225連動型上場投資信託

日経225連動型上場投資信託をリスクヘッジとして利用する場合は、保有株とのバランスを考えて売買します。

基本的に日経平均株価という最も代表的な指数を基準としているのがこのETFですから、相場の状況と自分のポートフォリオの強弱からバランスを計ります。

自分のポートフォリオが日経平均株価に先んじて上昇している時は、その一部を売却してこのETFを買うようにすれば、自分のポートフォリオが上昇一服した時などに、日経平均株価が遅れて上昇してくるでしょう。

また、急落相場では個別株、特に中小型株は需要と供給のバランスから大型株に比べて、下落幅にブレが出やすくなります。そういう時に、ポートフォリオの一部を日経225連動型上場投資信託にすることで安定性を保ちやすくなります。

株式投資の勉強としての利用例

株式投資の勉強は、本から得た知識よりも経験の方が圧倒的に重要です。そんな経験値をつけるためにも、このETFの利用は適切です。

日経平均株価を売買することによって、どういうタイミングで上昇、下落になるのか、どういったニュースや材料に反応するのか、為替との関係はどうなっているのか勉強できます。

個人的には、投資初心者が株式投資の勉強をするには、この日経225連動型上場投資信託は最適なツールです。

日経225連動型上場投資信託で投資の幅が広がる

このETFは個人的には資産運用の主力として売買をするよりは、ポートフォリオの調整のための金融商品として考えると投資の幅がグッと広がると思います。

私自身も、日経225連動型上場投資信託でポートフォリオの調整を行っています。自分が投資初心者だった頃にこういったETFを知っていたら、勉強のためにも活用していたでしょう。