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下落相場になったら専業投資家はどうなるか?

好調な株式相場が続きますが、もしこの先、相場が大きな下落相場に転じた時には専業投資家はどうなるでしょうか。

本記事では、下落相場に転じた時の専業投資家の生き方について考えてみました。

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下落トレンドで専業投資家はどうなる?

下落相場に入ると株式投資だけの専業投資家は非常に厳しい状況に陥ります。

株価が上昇することが当たり前だった相場から、株価が下落することが当たり前の相場に変わるわけですから、利益を出すのは簡単ではありません。

専業投資家は生活費を投資で稼がなければいけない

そんな投資から距離を置きたい状況でも、専業投資家は取引を続けなければいけません。

生活費を稼がなければいけないからです。一人暮らしで何もしていなくても衣食住や社会保険などの支払いで年間で200万円程度のお金が生活には必要です。

仮に、資産1000万円で専業投資家をしているとしたら、年利25%の利益を出しても税金を支払えば200万円しか残りません。

相場が下落しているさ中に、年間利回り25%を稼いでも貯蓄すら出来ないという厳しい状況です。

下落相場でも専業投資家でいられる人

そのため、専業投資家で下落トレンドでも生き残れる人は、おそらく次のような方々です。

  • 資産が億単位である人
  • 他に不労所得がある人

資産が1億円を超える専業投資家なら、分散投資で年間利回り4%程度の運用をすれば、400万円の利益となり税金を差し引いて320万円程度が手元に入ります。

また、他に不動産などを所有し家賃収入など不労所得があるのであれば、生活費を考えなくて良いので働かなくても専業投資家として生活できます。

下落相場でも専業投資家として生活出来る人は、「1億円以上の資産を持つ人」か「別の不労所得がある人」に限られると言えるでしょう。

それでも専業投資家として生活するなら

もし、その2つの条件以外で専業投資家として生活するなら「不景気にも好景気と同じような取引が出来る投資」を行うことが大切です。

株式投資は上昇を前提とした投資です。どういう事かと言えば、投資家も会社の経営者も株価の上昇を望んでいるということです。

何か不穏な理由でもない限り、自社の株価を下落させたい経営者も株主もいないのは当たり前の事ですね。

信用取引の空売りは禁じ手

信用取引は、持っていない株を売り、株価が下落したら買い戻すことが出来ます。

だからと言って、下落相場でも上昇相場と同じように空売りの長期投資で利益を出すのは賢い方法とは言えません。それは先ほど説明したように株は上昇することを基本としているからです。

そのため、空売り主体で売買すると、時には大きな反発に巻き込まれて大損する可能性があります。TOBや大規模な業務提携、予想外の業績上方修正などはいつでも起こり得るからです。

100万円の株が0円になっても損失は100万円ですが、500万円になった場合の損失は400万円で元本の4倍の損失になります。

この事から、下落相場だからと言って空売りを主体に株式投資をするのはリスクが高い禁じ手と言えるでしょう。

FX取引を試してみる

株式投資と違いFX取引は通貨の綱引きです。全ての人が同じ方向を目指しているわけではなく、どちらかの通貨が強くなるかは投資家によって判断が違うのが特徴です。

そのため、不景気であってもFX取引は株のように勝率が大きく変わることはありません。

株式投資で空売り主体の取引をするのであれば、FX取引で売買する方がリスクが小さいと言えるでしょう。

ただし、株式投資とFX取引はやはり別の投資ですから、株式投資と同じように利益が出せるかはまた別問題です。

1億円の資産がなければ下落相場では働こう

下落相場で資産1億円以下の人は、専業投資家を続けるよりも、働く方が遥かに簡単に生活できます。

もし、最終的に投資で生きていく覚悟があるのであれば、就職までしなくてもアルバイトやパートでも十分です。貯蓄出来なくても生活費さえ稼げれば資産は減りません。

仕事と並行して投資を続けることで、次の上昇相場まで少しでも資産を増やしていけるように努力することが大切です。

そして、最終的に資産1億円を超えるようになれば、専業投資家として生きるだけのポテンシャルが備わる事になると思います。