景気後退が囁かれ始めると、投資家はリスクオフのために株を売却して、現金比率を高めます。つまり、株式相場の下落に備えるわけですが、私はそれでも2022年10月現在の状況下では変わらず株を続けるつもりでいます。
今回は、そんな景気後退時でも株式投資を続る理由について、細かいデータや数字ではなくシンプルな理屈で解説します。
貯金では資産を守れない
今、世界中でインフレが広がっている上、円安も進んでいます。この現象によって、近い将来に起こり得るのは次のような問題です。
ジュース1本300円になる・・かも
世界的に物価が上がる中で、日本はさらに円安による輸入コストの上昇も問題になります。
もし、このような状況がさらに深刻になれば、10年もしない間にジュース1本が300円になる可能性もあります。不景気だとしても原材料コストが高ければ、メーカーは値上げせざるを得ないでしょう。
貯金では資産が目減りする
日本は貯金文化と言われています。しかし、貯金で資産を守れるという概念は、デフレや円高時にのみ有効です。
物価が上昇するということは、お金の価値が低下するということです。1本150円のジュースが300円になるなら、お金の価値は半分になると言えるでしょう。
つまり、インフレや円安時に貯金では、自分の資産を守れません。頑張って1000万円貯めたとしても貯金をするだけでは、その価値を実質的に減らしてしまうことになります。
資産を守るための資産運用
こういう状況で必要になるのは、資産を増やすためではなく、資産を守るための資産運用です。
貯金で確実に資産が目減りするくらいなら、リスクをとってでも自分の資産を守るために行動するという選択肢を取るのも間違いではありません。
私の場合は、株式投資について少し知識があるので、資産を守るための株式投資で今後やってくるかもしれない不況に対応しようと考えています。
景気後退の株安と物価高の株高
あくまで私見ですが、今後、景気が悪化したとしても株価が一方向に下落する相場が長く続くとは、個人的には考えていません。
景気後退は株安要因ですが、物価高は本来は株高要因です。一般的な景気後退局面では、消費が落ち込むので物価も下落するデフレーションになっていましたが、今回は景気後退の中で物価が上昇するスタグフレーションです。
難しい相場になるとは思いますが、一概に不景気だから株安とは言えない状況になると考えています。
下落相場に対応した投資手法で挑む
単純に下落しないと考えてはいますが、下落相場で使える投資手法を用いるつもりではいます。というより、数年前からそういう手法に切り替えているので、変わらず投資を続けるつもりでいます。
※そんな手法についての記事

相場の見通しは誰にもわからない
結局のところ、相場の見通しは誰にもわからないものだと思います。有名なアナリストの予測も当たることもあれば外れることもあります。
結局のところ、株式投資をしている以上、やってくる相場に対応して資産運用していくしかありません。
私の場合は、ジュース1本300円(あるいはそれ以上)になるかもしれないという状況を考えて、最善の方法で資産を守るように考えています。
少なくとも、インフレと円安が顕著な中で、貯金を主な資産防衛手段として用いる選択肢は、自分の中ではリスクが高い印象です。
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