ボリンジャーバンドの基本と使い方

ボリンジャーバンドの基本と見方

今回は代表的なテクニカル分析の一つ『ボリンジャーバンド』の基本知識や使い方を解説します。

ボリンジャーバンドを使う事で、順張りや逆張りのタイミングを客観的に判断することが出来ます。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは、株価データから相場のボラティリティ(振れ幅)を計算し、株価の変動範囲を統計学的に表したものです。

計算に用いられる株価データは終値

株価チャートと移動平均線の上下にバンド(帯状)のラインを引き、そのバンドの中に株価(終値)が収まる確率を視覚的に判断することが出来ます。

以下の株価チャートは、ローソク線、移動平均線、±2σのボリンジャーバンドを表示したものです。

ボリンジャーバンド2

※わかりやすく言えば、中学校や高校で見かけた偏差値のようなものです。偏差値50が真ん中で、上に60、70、下に40、30とラインを引いて、点数の分布を見るのと同じです。

ちなみに開発者である米国人投資家のジョン・ボリンジャーの名前がこのテクニカル分析手法の由来となっています。

ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドの中心は移動平均線です。移動平均線とは、一定の期間内での株価の平均値をグラフ化したものです。

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この移動平均線をもとに、その上下にラインを引き、そのラインの枠内にどれくらいの確率で株価(終値)が収まるかを予測します。

基本的に、ボリンジャーバンドでは3つのバンド(帯)で構成されます。

±1σ:全データの68.27%が収まる

±1σのボリンジャーバンドでは、その内側に68.27%の株価の終値が入ります。おおよそ2/3ですね。

ボリンジャーバンド1

±2σ:全データの94.45%が収まる

±2σのボリンジャーバンドでは、その内側に94.45%の株価の終値が入ります。この2σの範囲を超えることは、滅多にありません。

ボリンジャーバンド2

±3σ:全データの99.73%が収まる

±3σのボリンジャーバンドでは、その内側に99.73%の株価の終値が入ります。この3σの範囲を超えは、極めて稀な状況下でしか起こりません。

ボリンジャーバンド3

このようにボリンジャーバンドでは、バンド(σ:シグマ)の内側に収まる確率が一定になるように計算されています。

ボリンジャーバンドのσ(シグマ)とは

ボリンジャーバンドの±1~3σ(シグマ)は移動平均を基準にした標準偏差の倍数です。

  • ±1σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差
  • ±2σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差×2
  • ±3σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差×3

バンドとボラティリティ(振れ幅)

ボリンジャーバンドの特徴として、株価のボラティリティによってバンドの状態は変わります。

スクイーズ

もみ合い(レンジ相場)が続くとバンド幅は狭くなります。ボラティリティが低下してバンドの幅が縮小することをを「スクイーズ」と言います。

バンドエクステンション

株価(終値)でバンドをブレイクすると強いトレンドが発生したシグナルとなり、バンド幅が広がります。

ボラティリティが上昇するというとは、それだけ広い範囲で株価が変動する確率が高くなるからです。バンドの幅が拡大することを「バンドエクステンション」と言います。

バンドウォーク

バンドをブレイクした後に、ブレイクしたバンドに沿って、しばらくトレンドが継続すると、バンドの幅は安定します。このバンドが安定した状態を「バンドウォーク」と言います。

ボリンジャーバンドの逆張り売買判断

ボリンジャーバンドで逆張りのタイミングを計るには、バンドブレイク(±2σや±3σ)が有効です。

2σのバンドのブレイクは、終値で94.45%の確率が外れたと一時的な状況と判断できるため、やがてはそのバンド内に株価が収束すると考えられるからです。

逆張りのテクニカル指標としてボリンジャーバンドを使う際は、ブレイクポイントが売買のタイミングになります。

ボリンジャーバンド買いシグナル

逆張りの注意点

逆張りの注意点としては、以下の2点が挙げられます。

  • バンドブレイク時はバンド幅が拡大する
  • ±2σの範囲外の値動きは連続する場合がある

バンドブレイクが起こる時には、株価のボラティリティが大きい傾向にあります。そのため、バンドブレイク後にバンド幅が拡大することがあります。

また、2σや3σのバンドブレイクが起こるような時は、株価の変動自体がイレギュラーであるため、連続してバンドブレイクする場合もあります。

買いなら上昇トレンド、売りなら下落トレンド

逆張りとしてボリンジャーバンドを使うのであれば、買いなら上昇トレンドで、売りなら下落トレンドで利用するのが効果的です。

上の図でもわかるように、上昇トレンドでの+2σの売りシグナルは効果的とは言えません。

ボリンジャーバンドの順張り売買判断

順張りの場合には、バンドの拡大の次に起こる、「バンドウォーク」が効果的です。

安定したバンド幅になっているボリンジャーバンドのラインに沿って株価が移動している時には、短期的にトレンドが発生していると言えます。

バンドウォーク

例えば、+2σをブレイクした後に、そのバンドが上向きで、株価がそれに沿って推移すれば順張りのタイミングとなります。

バンドウォーク状態にあって、株価チャートがバンドから乖離しないのであれば、順張りのポイントとして判断できるでしょう。

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