複数の証券口座を開設するメリットとデメリット

複数の証券口座を開設するメリットとデメリット

株式投資を始めるのに、どの証券会社を選べばいいのかは悩ましいところです。手続きが面倒なのでなるべく一つの証券会社の口座だけにしておきたいと思われる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は株式投資を始める時に複数の証券口座を開設するメリットとデメリットを記事にしてみました。

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証券口座を複数開設するメリット

始めに複数の証券口座を持つことのメリットについて考えてみましょう。

証券会社によって手数料が異なる

証券会社によって取引手数料は様々です。一概に高い安いではなく、取引の種類や売買価格などによって特徴が違うという事です。

100万円までの取引手数料が安い証券会社もあれば、10万円までの現物取引なら手数料が無料になる証券会社もあります。また1日信用取引なら手数料が無料という証券会社まであります。

ですから、買いたい銘柄や取引内容によって手数料の安い証券会社を使い分けると、取引回数が多くなるほど手数料が割安になります。

私の場合は、デイトレードではなるべく松井証券の一日信用取引を使って、中長期や短期トレードにはSBI証券を利用するようにしていますが、この使い分けだけでも数年間で何十万円かの取引手数料の節約になっていると思います。

10万円以下の現物取引手数料が無料の証券会社

提供する取引ツールの機能と性能が違う

証券会社によって、提供する取引ツールや情報ツールが異なるのも、証券会社を複数開設する大きなメリットです。

株式投資の取引ツールでは、以下のような機能があります。

  • 株の売買が出来る
  • リアルタイムな株価の動きを見る
  • 騰落率などのランキングを見る
  • 経済ニュースや決算速報を知る

株の売買の他にも、複数の株の値動きを同時にチェックしたり、個別銘柄の詳細を確認する際には証券会社の提供する取引ツールやスクリーニングの機能を使いますが、各証券会社によってレイアウトや操作性は全く異なります。

自分にあった使い分けをすることで、取引や銘柄選別の精度も大きく変わってくるので自分に合った取引ツールを見つける事が大切です。

また、重要なのは取引ツールの特徴の違いから、どの証券会社のツールを使うかで大きく損益が変わることもあります。

私の場合にはSBI証券の取引ツールが一番使いやすいので、結果的には10年以上メインの証券口座としてSBI証券を利用しています。

証券会社ごとに独自の情報サービスがある

取引ツールの他にも証券会社では、独自の情報サービスを無料で提供している場合もあります。

有名な例では、 SBI証券 では口座を開設していれば、会社四季報の情報がサイトで無料で閲覧することが出来ます。また、楽天証券でも口座開設者は日経新聞を無料で閲覧することが出来ます。

このように、証券会社ごとに有益な情報やサービスを口座開設者だけに提供しているケースもあり、複数の証券口座を開設することで、より多くの投資情報を得る事ができます。

システムトラブルの時にリスクを抑える事が出来る

最近では少なくなりましたが、特にデイトレードや頻繁に取引を行う場合にはシステム障害は大きな打撃に繋がることもあります。

例えばA証券の取引ツールがエラーで使えないとなった場合、そこだけしか証券口座を持っていないと取引が出来ません。

しかし、B証券やC証券の口座を開設していた場合、それらの取引ツールは使用可能かもしれません。そういう事から取引が出来なくて困るという可能性を減らすことが出来ます。

証券口座を持つだけなら無料

また、複数の証券口座を開設していたとしても、一般的なネット証券では口座管理費や維持費は無料です。

5年間全く利用していないとしても、証券口座を開設しているだけなら費用はかかりません。私も実際には開設だけして、投資資金すら入金しない証券会社もありますが、費用は一切かかっていません。

無料で口座開設維持できる証券会社の例

証券口座を複数開設するデメリット

では、逆に複数の証券口座を開設する事で生じるデメリットを考えてみましょう。

ポートフォリオの管理が面倒

複数の証券口座を持っている場合、資金を分割してそれぞれの証券会社に預けなければいけません。

そうなると、保有株の管理や資金の分配が複雑になる事は避けられません。実際、私も現在は2社の証券会社で取引をしているため、ポートフォリオは別途エクセルで作った表でまとめています。

証券口座が別だと損益通算する時は確定申告が必要

株式投資で利益が出た場合、所得税や住民税を支払わなければいけません。

通常、証券口座を開設した時は特定口座といって、証券会社の方で自動的に損益を計算して税金を納めてくれる口座を利用している事が多いと思いますが、この場合は他の証券会社との損益通算は出来ないことを注意しましょう。

例えば、

  • A証券で100万円の利益が出て20万円の税金を特定口座から引かれた
  • B証券で50万円の損失が出た

とするならば、損益を合算すれば50万円の利益になるので引かれる税金は約10万円になります。

しかし、証券口座を別々なので、B証券で発生した損失分の関してはA証券は確認出来ません。この場合は、確定申告をして損益通算する必要があります。

引っ越しの時には証券口座の数だけ手続きが必要

複数の証券口座を開設するということは、口座の数だけ変更届を提出する必要があります。

例えば、引っ越しで住所が変わるなどした際には、それぞれの証券会社に変更した住所を知らせなければいけません。

ただ、証券会社によってはサイトから簡単に変更できる場合も多いので、そこまで手間に感じることはないかもしれません。

個人的には複数の証券口座を開設しておくのがオススメ

証券会社を複数開設することのメリットとデメリットでした。

どちらが正しいという事はありませんが、個人的な考えとしては、複数の証券口座を開設する方がメリットがあると思います。

私の場合、現在取引している証券会社は2社ですが、他にも3社の証券口座を開設しています。5つの証券口座は少し多めだと思いますので、投資を始める時は2,3社程度ほど証券口座があれば十分かと思います。

引っ越しの時などの手続きは面倒ですが、一般的なネット証券では口座維持手数料等の費用が一切かからないので、使わない状態になったとしても特段困る事もありません。