株式投資における「記録の必要性」と「記録のつけ方」

株式投資をするなら、売買の記録や資産の推移などの記録は絶対につけるべきです。今回は、株式投資における記録の必要性と記録のつけ方について解説します。

なぜ投資記録をつけるのか?

投資の記録をつける理由は、言うまでもありません。記録をつけることで投資成績が向上するからです。私自身、投資の記録を真面目につけ始めてから、確実に投資の成績は向上しています。

漠然とその時々の思考と感情だけで取引するのではなく、記録を残すことで自分の資産運用を客観的に分析することができます。

正しい投資記録のつけ方

では、どのような投資記録をつければ、投資成績は向上するでしょうか。参考までに、私がつけている投資記録は次の通りです。

  • 日々の資産推移と売買損益
  • 株式の買値と株数
  • 相場と自分のPFの資産推移の差

主だった記録は、たった3つだけです。

日々の資産推移と売買損益

株式投資では私は100銘柄以上の株でポートフォリオを組んでいます。また、利用している証券会社も複数あるため、証券会社の口座管理画面ではなく、資産推移や売買損益はスプレッドシートで独自に管理をしています。

具体的には、このブログで公開している投資成績にある表ですね。

2023年12月の株式投資損益

このように、日々の資産推移や日別損益(推移)、損益(推移)合計、確定損益を記録しています。

株式の買値と株数

株式を購入した時の株価と株数も大切な記録です。私は分散投資を徹底しているため、特定の株を買う時でも基本的には単元株ずつ購入して、購入時期や株価が偏らないように調整しています。

そうする事で、売却する時にも単元株ずつ、どのタイミングで売却すれば良いのか迷うことはありません。

これを平均単価などザックリ計算された証券会社のデータだけで判断すると、ポートフォリオの細かい調整ができなくなります。

相場とPF(ポートフォリオ)の資産推移の差

株式投資では、相場と自分のPF(ポートフォリオ)を照らし合わせることも大切です。

例えば、自分のPFが10%上昇していても、相場が20%上昇しているなら、その期間で見ると投資は失敗です。

逆に、自分のPFが10%下落していても、相場が20%下落しているなら失敗ではありません。

そういった、相場と自分のPFを照らし合わせることで、本質的に自分の投資行動が正しいかを判断することができます。

投資記録をつけると迷いがなくなる

このように、投資記録をつけることを習慣化すると、自分の投資行動に迷いが無くなります。

資産推移の詳細な履歴、明確な売買タイミング、相場との差異がわかることで、自分の立ち位置の基準が定まるからです。

証券会社から得る情報だけでは不十分

証券会社のサービスは日々向上しています。そのため、証券会社から得られる投資記録や情報なども充実しています。

しかし、それらの記録や情報はあなたの投資手法にカスタマイズされたものではありません。自分の投資手法に必要な情報だけを抜き出し、自分で投資記録をつける工夫が必要になります。

まずは日々の資産推移から記録してみる

私の投資記録は私の投資スタイルにカスタマイズしています。ですから、この記事のままの記録では私が実感している程の効果は得られないかもしれません。

まずは、自分にとって必要な記録を探してみてはいかがでしょうか。とりあえず日々の資産の推移から記録してみるのがいいでしょう。

記録するのは紙でもスマホでもパソコンでも構わないと思いますが、私はスプレッドシートでまとめています。投資記録のつけ方は自由ですが、少なくとも記録を取り続けることで、株式投資の質は大きく向上するのは間違いありません。