今回は株式投資をするなら、絶対に必要な記録のつけ方について解説します。
どんな事でも記録をつけるのは大切です。株式投資においても記録をつけるのはとても重要で、つけた記録から自分の投資の内容と結果を分析することで、今後の投資成績に活かすことが出来ます。
私自身も株式投資を始めた当初は大した記録を付けることもなく、頭の中だけで投資の内容や結果を整理していましたが、取引の回数が増えるにつれて過去の売買の内容を思い出せなくなり、買いのタイミングや売りのタイミングを感覚に頼っていました。
ある時から、投資の記録をつけ始めたんですが、その後はわざわざ少ない頭の中の古い記憶を取り出さなくても、すぐに過去の記録を見る事が出来るようになり、非常に効率的に売買することが可能になり利益にもつながりました。
投資の記録をつけるメリットは?
投資の記録をつけるメリットに次の事が挙げられます。
投資記録をつけるメリット
- 損益の履歴がわかる
- 利益になった売買、損失になった売買を詳しく知ることが出来る
- 全体相場との相対記録をつければ、本質的な利益や損失がわかる
- 同銘柄を売買する際には、過去の売買記録から売り時買い時が簡単にわかる
損益の履歴がわかる
現在の投資資産やポートフォリオがどうなっているかは、証券会社の口座管理のページからでも確認可能ですが、過去の特定の日時でどうなっていたのかはわかりません。自分で記録をつけることで、過去の成績の推移がどうなっていたかを知ることが出来ます。
過去の損益の推移から、自分の投資技術が成長しているのか、投資目標に対しての進捗率はどうなっているのかを分析することができます。
自分の投資技術の成長や目標への進捗率がわかる
利益になった売買、損失になった売買を詳しく知ることが出来る
投資を続けていくと、どんな取引で利益や損失が出ているのかは漠然としがちです。記録をつけている事で、どの売買でどんな結果が出ていたのかを、はっきりと分析する事ができます。
その結果、自分が利益を出しやすい投資のパターンや逆のパターンを知ることができ、投資効率が格段に上昇すると思います。
自分の投資における長所・短所がわかる
全体相場との相対記録をつければ、本質的な利益や損失がわかる
これは私自身が記録をつける上で最も大切なことだと考えている項目です。自分の投資成績と全体相場の動きを相対的に記録していくことで、良い投資が出来ているかがわかります。
例えば、ある期間の自分の投資成績が利益率10%だったとします。この期間の日経平均株価の騰落率が5%だった場合、自分の投資成績は全体相場+5%の利益になった事になります。逆に日経平均株価の騰落率が10%だったのに、自分の投資成績が5%だったとしたら、本質的な投資成績は-5%のパフォーマンスになっているという事になります。
また、損失が出ている時も同様の考え方ができ、自分の投資成績が-5%でも全体相場の騰落率が-10%だった場合には、損失は出ているものの投資パフォーマンスとしてはプラスであると考える事が出来ます。
全体相場との相対的な投資成績がわかる
同銘柄を売買する際には、過去の売買記録から売り時買い時が簡単にわかる
株式投資を続けていくと、同じ銘柄を何度も売買する機会が多くなります。それは、一度でも売買したということは、その企業について過去に分析をしたことがあるということで、株価や業績の推移が予測しやすいという理由からです。
しかし、何度も取引している内に過去のどのタイミングで売買していたかが曖昧になってくることになります。これを回避するために、過去の記録をつけていれば、自分が最後に売却した価格なども簡単にわかり投資効率はアップします。
過去の銘柄売買記録から、買い時や売り時を判断できる
投資成績アップにつながる記録のつけ方
投資成績につながる記録のつけ方ですが、私自身の記録のつけ方を参考に解説していきます。私の株式投資のスタイルは長期投資を中心にデイトレード、スイングトレードをしています。要は長短問わず全部の投資をしていると思ってください。
そんな私が絶対に記録するのは
私の投資記録のつけ方
- 毎日の資産推移
- デイトレードとスイングトレードの売買損益
- 個別株の売買記録(売買株価や株数)
- 年初からの自分の投資資産の騰落率
- 年初からの日経平均株価の騰落率
- 保有株の総額と投資用現金資産の配分
- 一カ月ごとの保有株の株数の増減と株価推移
ざっとこんな感じです。一部は投資成績でも掲載しているので確認してみてください。

毎日の資産推移とデイトレ、スイングの売買損益
私はSBI証券と松井証券をメインに売買していますので、その二つの証券口座では日々ポートフォリオが変化します。また、デイトレードやスイングトレードの売買もあるので毎日の資産推移を記録するのは欠かせません。資産合計の推移と同時に、デイトレード、スイングトレードによる損益がどうなったかも集計しています。
年初からの自分の投資資産と日経平均株価の騰落率
年間で自分の資産推移と日経平均株価の騰落率を比較するための記録です。極端な話ですが、自分の資産が1.5倍になったとしても、日経平均株価が2倍になっていたとしたら、その通年の投資内容は全然ダメだったということになります。見かけだけの損益ではなく、相対評価された損益を常に確認するために記録しています。
保有株の総額と投資用現金資産の配分
株を買いすぎていないかをチェックするために記録しています。全体相場の下落局面ではつい買いすぎることもあり、そうなった時に多すぎる保有株はリスク要因になるために、現金資金とのバランスは大切です。日経平均株価が20000円の時点では自分の保有株の総額が1400万円程度になるように調整しています。
一カ月ごとの保有株の株数の増減と株価推移
一カ月の間に自分のポートフォリオの推移がどうなったかを確認します。基本的には長期投資で考えていますが、相場の状況に応じて株数を調整しているので、行き過ぎた買いや売りを行っていないかをチェックして、翌月以降にブレが出ないかを調べるために記録しています。
まずは日々の資産推移から記録してみる
私のしている記録は私の投資スタイルに合わせたものも含まれています。また記録をつけるのを習慣化するまでは、人によっては意外に大変かもしれません。ですから、とりあえず日々の資産の推移から記録してみてはいかがでしょうか。
記録するのは紙でもパソコンでも構わないと思いますが、私はエクセルでまとめています。どういう方法をとるかは自由ですが、少なくても記録をつけることで、株式投資の質は向上することは間違いないと思います。
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