証券取引所の取引時間と営業日【PTS取引との違い】

株式投資は証券取引所が運営する株式市場を通じて、個人投資家が株を売買します。本記事では、日本の株式市場の取引時間と営業日について解説します。

東京証券取引所の取引時間

日本の代表的な証券取引所は「東京証券取引所」です。

東京証券取引所の取引時間は昼休憩を挟んで前半を「前場(ぜんば)」後半を「後場(ごば)」と言います。

2024年の前場と後場の取引時間は以下のようになっています。

  • 前場・・午前9時~午前11時半
  • 後場・・午後12時半~午後3時

※2011年までは、前場が午前9時から午前11時までが前場でしたが、マーケットのグローバル化やシステムの変化などから、30分長くなりました。

その他の証券取引所の取引時間

現在、日本では東京証券取引所以外に、株式の売買ができる証券取引所が3つあります。

  • 名古屋証券取引所
  • 札幌証券取引所
  • 福岡証券取引所

これらの証券取引所の後場の取引時間は東証より長く15時半までになります。日本の証券取引所の取引時間をまとめると以下のようになります。

日本の証券取引所の取引時間
取引所名 前場 後場
東京証券取引所 9:00~11:30 12:30~15:00
名古屋証券取引所 9:00~11:30 12:30~15:30
札幌証券取引所
福岡証券取引所

世界の証券取引所の中でも、代表的なニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所では、休憩時間はありません。また取引時間も日本の市場に比べて長時間になっています。

そのため、日本の証券取引所も今後、昼休憩が無くなる可能性や取引時間が伸びる可能性も十分に考えられるでしょう。

PTS取引なら夜も株式投資ができる

東京証券取引所では日中しか売買できませんが、PTS取引では夕方から夜間の取引も可能です。PTSとは証券取引所を介さず株式を売買できる私設取引システムのことです。

例えば、SBI証券では夜間のPTSで16:30~23:59まで取引可能で、株式市場が開いていない時間帯でも株の売買ができます。

PTS取引は売買が少ない

ただし、PTS取引は証券取引所が運営する株式市場と違って売買自体も極めて少ないのが現状です。

しかし、証券取引所の取引時間が終了した後に材料が出た株などは活況に取引される場合もあり、日中に取引できないサラリーマンにとって利用したいサービスの一つです。

株式投資以外の取引時間

株式投資以外にも様々な金融商品があります。それらの取引時間は株式投資とは違いますので参考までに解説します。

FX取引の取引時間

FX取引は通貨間の売買のため、各国の証券取引所で取引が行われています。そのため、FXは平日24時間取引することができます。※土日は休場になります。

指数先物取引の取引時間

日経225先物、日経225mini、TOPIX先物などの指数先物は、日中立会は08:45から15:15、夜間立会は16:30から翌06:00で、こちらも株式市場と比べると長い取引時間が設定されています。

株式市場の営業日と休日

日本の株式市場の営業日は、年末年始(12月31日~1月3日)を除く、土日祝日以外の全平日です。

年始は1月4日以降の最初の営業日は大発会(だいはっかい)と言われ、株式市場の新年最初の営業日です。年末は12月30日以前の最後の営業日が大納会(だいのうかい)と言われ、株式市場の年内最後の営業日になります。

つまり、株式市場の営業日は「1月4日から12月30日までの平日」ということになりますね。

また、お盆休みは暦の上は平日に当たるため株式市場は通常営業です。

2024年の大納会と2025年の大発会は?

2024年の大納会は12月30日の月曜日で、2023年の大発会は1月6日の月曜日です。