投資で勝つには頭の良さではなく明確な目的意識

株式投資を始める人は資産を増やすことを目的とします。

しかし、多くの人が株式投資で損をして「株は頭の良い人やお金を持っている人が株式投資をするもの」だと決めつけて辞めていきます。

株式投資で必要なのは、頭の良さでも資金の多さでもありません。本当に必要なのは目的意識です。

株式投資は自由な投資

株式投資の特徴は、投資対象が非常に多いことです。東京証券取引所に上場している会社は3000社以上あるため、選択肢が少なくて投資できないということはないでしょう。

また、株を保有するのに期限もありません。デイトレードから長期投資まで好きな方法で売買することができます。

さらに、信用取引を使えば空売りも出来るので、保有していない株でも売ることができます。

自由ゆえに目的意識がないと立ち位置を見失う

この株式投資の自由さが、株初心者の株式投資への参加を難しくしているかもしれません。

選択肢の多すぎる株式投資では、株初心者はどういうスタンスで投資を始めたら良いのかがわからず、自分の立ち位置を見失ってしまいます。

選択肢が狭い方が行動できる

選択肢が限られた状態の方が人は行動する事ができます。

例えば、10あるメニューの中からランチを選ぶよりも、3つの中から選ぶ方が簡単に食べたいものを選べるのと同じです。

選択肢が多いから迷い過ぎて、最終的には何を選ぶべきかの判断を誤ることがあります。

明確な目的意識で選択肢を絞る

株式投資をする目的はなんでしょうか?投資の目的を具体的にすることで、株式投資における選択肢を絞ることが出来ます。

例えば、次のような明確な目標をイメージしてみましょう。

  • 月に5万円の利益が欲しい
  • 年に10%ずつ資産を増やしたい
  • 株主優待で生活出来るようになりたい
  • すぐに資産を倍にしたい

目的例:月に5万円の利益が欲しい

「月に5万円の利益」という目標であれば投資方針をどう考えるでしょうか。

初期投資100万円だった場合

100万円に対して月5万円の利益なら月利5%、1週間で1%程度の利益が必要です。

その場合、株価の変動が激しい銘柄でリスクを取らなくても、値動きの穏やかな上昇トレンドを形成する銘柄を順張りすれば実現できそうです。

そう考えると、対象は東証プライム市場や東証スタンダード市場の銘柄で、動きの荒い新興市場の銘柄は除外しても良いでしょう。

東証プライム市場と東証スタンダード市場で、株価が緩やかに上昇している銘柄をスクリーニングして、リスクを抑えるために2,3銘柄で分散投資します。

初期投資10万円だった場合

10万円に対して月5万円の利益なら月利50%です。1週間で12%、1日2%程度の利益が必要です。

この場合、株価の変動が激しい銘柄で、デイトレードやスイングトレードなど短期売買が必要になります。

対象となる銘柄は、騰落率の高い銘柄や材料株に絞られるでしょう。また、値動きの激しい銘柄を複数チェックするのは難しいので、基本的には1銘柄への集中投資になります。

ただし、デイトレードやスイングトレードをしている個人投資家のブログを探しても、月利50%を安定して達成している人は見つかりません。

この場合には、この目標自体が無謀であり、投資資産を増やす必要があるでしょう。。そして、実現可能な新しい目標を立て直すことになるでしょう。

投資の目的から投資手法やリスクを考える

何となくお金が欲しいとか資産運用したいという目標では、投資方針が定まらず全てが中途半端になります。その結果、投資手法やリスクへの対応も疎かになります。

明確な目的があるからこそ、投資技術は磨かれ勝てる投資家への道が開けるでしょう。