株式投資で株を売買するタイミングをチャートの形状と照らし合わせて、「順張り」「逆張り」と表現します。
今回はこの「順張り」と「逆張り」の違いや特徴について解説します。
順張りと逆張りの違い
株価が上昇トレンドにある時に株を買う、または下落トレンドにある時に株を売ることを「順張り」と言います。
株価が大きく下落した時などに反発を見越して株を買う、または急騰した時に反落を見越して株を売ることを「逆張り」と言います。
順張りと逆張りは投資判断が全く違う
得意とする株取引が「順張り」か「逆張り」なのかは、投資家によって違います。
順張りが向いている投資家
順張りが向いている投資家は主に以下のような特徴があります。
順張りを好む投資家は上昇トレンドが続く限り株を保有して、上昇トレンドが一服すると下落の初動で利益確定をする素直な売買をします。
そのため、株価の小さな変動で利ザヤを稼ぐ取引は順張りを好む投資家には少ないように思います。
逆張りが向いている投資家
逆張りを好む投資家は主に以下のような特徴があります。
逆張りを好む投資家はトレンドの転換点を特に注視しています。変動の大きい株などの買われ過ぎ、売られ過ぎを判断して株の売買を行います。
逆張りを好む投資家は、新興市場などの値動きの荒い銘柄などで、短期・中期のトレードを繰り返す傾向があるように思います。
順張りと逆張りの売買タイミングは?
「順張り」と「逆張り」の具体的な株の売買タイミングは以下のようになります。
順張りで株を買うタイミング
順張りの株を買う基本的なタイミングは次のような場合です。
高値更新
順張りの代表的な買いポイントは「高値更新」です。直近高値や年初来高値、上場来高値など、高値を更新するタイミングは、含み損を抱える株主が少ない状況です。
そのため、高値更新後にわざわざ株を売る投資家は少なく、さらに上昇する可能性が高いタイミングと言えます。
逆張りで株を買うタイミング
逆張りの株を買うタイミングは次のような場合です。
下落トレンドのもみ合い出来高急増
下落トレンドが継続する中で、出来高が急増し、株価がもみ合う場面ではトレンド転換の可能性があります。
損切りした株主と入れ替わりに、新しい株主が増える事から株価が反転する兆しと言えます。
悪材料による株価の急落
もう一つは、悪材料による株価の急落です。
悪材料で株価が下がる時は、損切りや利益確定を急ぐ株主によって、実質的な悪材料の影響以上に株価が下落することがあります。
そのため、株が売られ過ぎた場合には、ある程度適正な水準まで株価が戻すことになります。そういった過度な下落は、逆張りの投資家にとっての買いのタイミングになります。
トレンドの見極めはテクニカル分析
トレンドを見極めるには次のようなテクニカル分析が有効です。
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