【投資初心者】日経平均株価を売買して効率よく投資技術を向上させる方法

学校や資格の勉強では教科書や参考書があり、それらに則って勉強することで知識や結果が得られます。それに対して、株式投資の勉強には教科書や参考書はありません。

今回は、株式投資の勉強方法の一つとして日経平均株価を売買することについて解説します。

株式投資には決まった勉強法がない

株式投資を始める前に、まず立ちふさがるのは投資の正しい勉強法がわからないという問題です。

株式投資にも基本書や投資指南書は数多くありますが、いざ株式投資を始めるとなると、本で得た知識を自分の投資に繋げる事が難しいと感じる人は多いと思います。

その理由は「相場の変化に応じて投資の常識も変わる」からです。

相場の変化に応じて投資の常識も変わる

例えば、2018年の半ばに日経平均株価が24000円をつけた時には、上値は重たいながらも、さらに上昇していく雰囲気が市場にあり、底堅い推移が続くと予想されていました。

その理由の1つとして、23000円前後での推移を数カ月間続けており、ようやくそのラインを突破した点から、次のステージへ進んだ印象が投資家の中であったからです。

しかし、その数か月後の2018年末には日経平均が20000円を割る展開まであり、大きな下落相場に陥っています。そのような相場の中で、投資家心理としても売買判断は常に変化しています。

数カ月前なら「買い」と判断されていた水準が、現在は「売り」と判断される水準になるのは、株式市場では当たり前なのです。

株式投資の勉強はこんなイメージ

株式投資の勉強を自転車に乗るための練習に例えてみるとわかりやすいと思います。

仮に、あなたが自転車に乗れないとして、自転車に乗れるようになりたいとします。その時に、自転車に乗れるようになる本を読んだとしても、ハンドルの握り方やペダルの漕ぎ方はわかりますが、実際に乗れるわけではありません。自分で自転車に乗ってみて、バランスのとり方を覚えて初めて乗る事が出来ます。

株式投資も似たようなもので、本を読んだからといって、売買の絶妙なタイミングがわかるわけではありません。株式投資の勉強の本当のスタート地点は、自分で投資を始めたときです。

日経平均株価を売買する

ようやく本題ですが、ここで日経平均株価が出てきます。詳しい説明は別の記事でしますが、日経平均株価とは日本を代表する株の動きを表す数字です。そのため、多くの投資家(日本でも海外でも)が、この日経平均株価の動きを参考に株の売買をしています。

というのは、相場全体の流れを知るにはこの日経平均株価の推移が指標になるからです。ですから、株式投資を始める時には、この日経平均株価の動きを予測すること、理解することが、効率の良い勉強方法になります。先ほどの自転車の例で例えると、日経平均株価は補助輪の役割になります。

なぜ日経平均株価なのか

株式投資を始めるなら、当然ながら個別株の売買も勉強になります。ただ、私が伝えたいのは大きな流れがわからない内に個別株だけを売買をするよりも、大きな流れがどういう理屈で生じているかを感じた方が効率が良いという事です。

個別株であれば、時には相場の流れに連動しないことも珍しくありません。なぜそういう動きになったのかを理解するのに投資初心者の内には難しいでしょう。

日経平均株価の動きに関しては、多くのアナリスト(評論家)が解説したり、経済ニュースも豊富なので、値動きの理由がわかりやすいというのがポイントです。株式投資の勉強では、なぜそう動いたのか理屈を知るのが大切ですから、自分の売買と日経平均株価の動きと理由を照らし合わせて、相場の動きに慣れるのが効率が良い勉強法と言えます。

日経平均株価を売買する方法

日経平均株価を売買する代表的な方法は「日経225連動型上場投資信託」か「日経225先物取引」を利用する方法です。特定口座が利用できる点から、私は「日経225連動型上場投資信託」をオススメします。

日経225連動型上場投資信託とは?

日経225連動型上場投資信託は日経平均株価の動きに連動する投資信託(ETF)の中でも代表的なものす。簡単に言えば、日経平均株価と同じような動きをする投資信託です。

つまり、日経平均株価が下がれば、このETFも下がり、日経平均株価が上がれば、こちらも上がります。厳密には若干の誤差がありますが、勉強のためのツールと考えれば無視していいレベルです。

日経225連動型上場投資信託の証券コードは(1321)ですから、詳しく知りたい方は利用されている証券会社のHPをご覧ください。