私は株式投資を20年続けていますが、デイトレードから長期投資まで手掛けています。
本記事では株式投資において、デイトレードと長期投資では、どちらが稼げるかというテーマで解説します。
デイトレードの利益と対象銘柄
デイトレードでは株価変動による買値と売値の差が利益になります。いわゆるキャピタルゲインと言われる利益です。
そのため、デイトレードは「値動きのある銘柄を売買すること」が一般的です。
値動きのある銘柄を探す時は、次のような銘柄をチェックします。
変動の大きい銘柄は、1日で10%以上動くことも珍しくありません。そのような銘柄を信用取引で最大レバレッジをかけて繰り返し売買すれば、理論的には1日で資産を2倍以上にすることも可能です。
ただし、1日で資産を2倍にしようとすれば、一度でも失敗すれば大きな損失が出ることになるのは言うまでもないでしょう。
デイトレードの利益の目安と特徴
現実的なデイトレードの利益として、1日5%の利益率があれば十分な成果と言えます。
1日5%の利益を出せるなら1ヵ月でも相当な利益が見込めるデイトレードですが、売買のタイミングが噛み合わない時は損失が膨らむリスクもあります。
このようなデイトレードの成功と失敗は、デイトレード技術の個人差が大きな要因になります。
デイトレード技術のある人は、数ヶ月で資産を2倍、3倍にすることも可能ですが、技術がない人は損失が重なり、あっという間に資産が激減するでしょう。
長期投資の利益と対象銘柄
長期投資では、キャピタルゲインに加えて、インカムゲイン(配当金と株主優待)が利益になります。
東証プライムやスタンダード市場に上場する株は、平均で2%程度の配当利回りが期待できます。
長期投資の中でも、投資家によってキャピタルゲインとインカムゲインのどちらを重視するかは違いますが、インカムゲインを目的とした長期投資では次のような銘柄が投資対象になります。
このような特徴から、長期投資では、東証プライムや東証スタンダート市場に上場する業績が安定している銘柄を投資対象とすることが多いでしょう。
長期投資の利益の目安と特徴
長期投資ではデイトレードのように1年で資産を2倍、3倍にすることは難しいでしょう。株価が1年で2倍以上になる銘柄は極めて少ないからです。
しかし、業績が安定した会社の株は、株価の下落余地も限られます。株価が大きく上昇する可能性は低くても、安定して配当金が受け取れるのは長期投資に適した銘柄のメリットです。
このような理由から、長期投資は損失よりも利益が出る可能性が高く、投資経験の浅い投資家にも適した資産運用だと言えるでしょう。
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【結論】デイトレードと長期投資のどちらが儲かるか
以上のことから、デイトレードと長期投資のどちらが儲かるかの結論は次のようになります。
トレード技術が他の投資家より極めて高い人はデイトレードの方が儲かるが、一般的な個人投資家は長期投資の方が儲かる。
少なくても、一般的な個人投資家はデイトレードに夢中になるのはオススメはできません。長期投資で着実に資産を増やす方が、資産運用で成功する可能性はずっと高いでしょう。
私がデイトレードから長期投資重視の投資にシフトした理由
私自身の投資経験になりますが、資産が少ない頃はデイトレードを中心に株の売買をしていましたが、資産が大きくなるにつれて中長期投資の割合を増やしてきました。
少ない資金ならデイトレードで失敗しても仕事で損失を取り戻せますが、資産が大きくなると損失を取り戻す方法が無くなるからです。そのリスクを考えると、私の拙いデイトレードの技術では継続することは出来ませんでした。
その結果、自然に失敗する可能性が低い長期投資を中心とした資産運用にシフトしました。
ただ、デイトレードを主体に株式投資をしていた時の資産は100~500万円程度、現在では2000万円を超える資産を運用しているので、利益率が低くても収入の額はそれほど変わりません。