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専業投資家って幸せ?【お金と時間の投資家事情】

投資一本で生活している人を専業投資家と言いますが、私も5年ほど専業投資家として生活していた時期がありました。

今でも、投資中心の生活には違いがありませんが、仕事や別の収入があるために専業投資家とまでは言えない投資生活をしています。

本記事では、経験に基づくリアルな専業投資家事情について解説します。

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専業投資家は自由な時間が多い

専業投資家は、投資で利益が出ているのであれば時間に束縛される事なく自由に生活できます。

私は、株式投資で専業投資家をしていたので、株の売買が可能な平日9時から15時以外は特に拘束されることはありませんでした。

また、実際には株の売買ができる時間帯であっても株価情報をパソコンで表示しつつ、読書や映画を観るなど比較的自由があり、完全に行動が制限されることは滅多にありませんでした。

デイトレードやスキャルピングが中心のトレーダーに関して言えば、株価ボードに張り付いている場合もあるでしょうが、それでも普通に働くよりも自由度は高いはずです。

しかし、有り余る自由な時間が充実したものになるのかと言えば、それもまた別の話です。

全ての専業投資家が金持ちではない

もし、専業投資家が全てお金持ちだったとすれば、有り余る自由な時間で趣味や遊びなどで充実した生活ができるかもしれません。

しかし、専業投資家だからと言って全ての人が金持ちではないのが悲しい現実です。

私の場合は、専業投資家時代には同世代の一般的なサラリーマンよりは若干多めの収入がありました。

しかし、だからと言って毎日外食したり毎月のように旅行が出来るほどの収入があるわけではなく、生活はむしろ平均よりも質素でした。

専業投資家にとって得られた利益は全てが自由に使えるお金と言うわけではなく次のような目的で貯めていく必要があります。

運用資産を増やすため

投資家にとって運用する資産は大きければ大きいほど、多くの利益が期待できます。

運用資産が100万円と1億円では利益率が同じ10%でも、利益額で言えば100倍も違います。

つまり、専業投資家でもっと稼ぎたいのであれば、利益の中から生活費を除く全てを運用資産として充てるのが、最も効率が良いと言えます。

景気後退期に備える

また、投資の利益は常に一定ではありません。

景気の先行きが良く、相場が上昇基調であれば期待できる利益も大きいですが、逆に景気が後退している局面では利益を出すことすら危ういかもしれません。

つまり、景気後退期に利益が出なかったとしても生活するための資金をストックする必要があります。これは投資資金とは別に用意するべき資金です。

大きな上昇相場で儲かったからと言って、無駄遣いをしていると、その後の下落相場では精神的にも環境的にも厳しい生活が待ち受けています。

年収1000万円でも専業投資家の生活は質素

私の経験から言えば、投資の利益が年間1000万円だった時でも、専業投資家の生活は普通のサラリーマンと同等かそれよりも質素な生活でした。

年間1000万円稼いでも税金を引けば800万円にしかなりません。生活費で年間300万円使ったとして、500万円が残る程度です。

安定的に毎年1000万円以上の利益が出せるなら十分ですが、私の場合にはアベノミクスの一番良い期間で、その程度の利益でした。

不透明な将来を考えると、生活費を除いた500万円を使って贅沢をしようとは思えませんでした。

充実した専業投資家になるなら最低1億円が必要

私の経験談から言えば、専業投資家として金銭的に充実した生活を送りたいなら最低でも運用資産1億円は必要です。

1億円あれば年間10%の利益で1千万円ですから、配当利回り4%程度の会社の株を分散投資しておけば、残りは売買で6%稼ぐだけです。専業投資家なら難しくない目標値でしょう。

仮に5000万円で同じく10%の利益率を目標にした場合には、利益は500万円となり税引後には400万円しか残りませんので、今後の資産運用を考えると心許ないと感じます。

資産が少ない専業投資家はそれほど幸せではない

専業投資家は、平均的な生活と比べると自由な時間が多い生き方です。しかし、それに比例して自由に使えるお金が無ければ、専業投資家でもそれほど幸福度は高くないと私は感じました。

結果的に、私は投資を中心として仕事をするという兼業投資家という生活スタイルになりました。そこそこ自由に生活し、楽しいと思える仕事をする生活です。

私にとっては、運用資産1億円に満たない状況で専業投資家をするよりも、仕事も兼業した方が幸福度は高いと実感しています。

当然ながら、投資に対する考え方や自由な時間をどう活用するかによっても、専業投資家の幸福度は変わってきます。

もし、専業投資家を目指しているのであれば、自由な時間をどう過ごすかを考えてみてはいかがでしょうか?