住宅ローンを組むなら専業投資家になるな

以前の記事で私の体験談を基に、専業投資家が住宅ローンを組めるのかという話をしました。

その結果、住宅ローンを組むことは手順さえ踏めば、不可能ではないという内容でしたが、今回はそれに基づく個人的な考えをまとめた記事です。

専業投資家でも住宅ローンを組める可能性はある

前回の記事のおさらいになりますが、専業投資家が住宅ローンを組む条件は最低でも以下の通りです。

  1. 不動産業者を介して住宅ローン申請をする
  2. フラット35に限られる
  3. まとまった頭金が必要
  4. 特定口座でも確定申告しておく方が良い

不動産業者を介して住宅ローン申請をする

私の経験談にもなりますが、住宅ローンの審査を個人的に受けようとしても、門前払いになる可能性が高いです。

株やFXでの収入がいくらあったとしても、それは安定した収入にはなりません。基本的には安定した継続収入がなければ、住宅ローンの審査を受けることも出来ないということです。

フラット35に限られる

民間の金融機関の住宅ローンでは、不動産業者を通じても、審査を受けるのは難しいようです。そのため、住宅ローンを組むにはフラット35に限られるでしょう。

フラット35と民間の住宅ローンの違い
項目 フラット35 民間ローン
金利の種類 固定金利 変動金利
金利 1%半ば 1%未満

まとまった頭金が必要

専業投資家では住宅ローンをフルローンを組むのは難しいようです。物件価格の1/3程度は少なくても頭金を入れる必要がありそうです。

私が不動産屋で相談した時には、新築価格3000万円のマンションに対して1000万円の頭金が用意できるかを聞かれました。

特定口座でも確定申告しておく方が良い

特定口座で源泉徴収している場合、所得証明が出来ないために、住宅ローンを組むのであれば確定申告はした方が良いようです。

賃貸の審査では特定口座年間取引報告書でも対応してもらえましたが、住宅ローンの審査に使えるかは不透明です。

専業投資家になる前に住宅ローンを組むべき

専業投資家が住宅ローンを組むには、条件が絞られる上に、確実に組めるかどうかもわかりません。

上記の内容は、あくまで私が不動産業者や金融機関で相談した時の話でしかありません。

本当に住宅ローンが組めるかどうかは、個人の状況や物件の内容によっても違います。ただし、給与所得や事業所得に比べると、住宅ローンを組むのは圧倒的に不利な状況であることは間違いありません。

もし家を買いたいと思うのなら、専業投資家になる前の給与所得がある時に住宅ローンを組む方が良いでしょう。

私は、専業投資家になった後に家を買いたいと思うようになりましたが、わざわざ不利な条件を受け入れてまで家を買う気持ちにはなれませんでした。家を買う時はキャッシュで払えるようになってからにしようと思います。

住宅ローンに限らず社会的信用が低い

専業投資家は、安定した収入がないと判断されるために、住宅ローンに限らず金融機関や信販会社からの信用はありません。

専業投資家になるのであれば、何でも現金で支払えるくらいの資産を作ってからの方がいいでしょう。私の経験上、中途半端に専業投資家になるのは想像よりも大変なことが多いと思います。

専業投資家といえど、副業をした方が良い

そういう意味でも、専業投資家として生活できる場合でも、副業をした方が生きやすいと思います。

もちろん副業をしたら専業投資家ではないかもしれませんが、専業、兼業に拘らず、株式投資を中心に有利な生き方を模索する方が建設的です。