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株式投資に向いている人とFX取引に向いている人の違い

本記事では株式投資に向いている個人投資家とFX取引に向いている個人投資家のタイプについて解説します。

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株式投資とFX取引は何を売買している?

資産運用の手段として有名な株式投資とFX取引ですが、扱う金融商品の特徴は大きく違います。

株式投資は会社の価値を売買する

株式投資は会社の価値を売買します。会社の価値に対して株価が割安と判断すれば「買い」、割高と判断すれば「売り」になります。

会社の価値とは業績や財務ですが、株式投資の場合には会社の関係者は全て株価が上昇することを望んでいると言えます。

信用取引に空売りという制度はありますが、原則として株式投資は上昇を前提とした資産運用の方法であると言えます。

FX取引は通貨の強弱を売買する

FX取引は、株式投資のように多くの人が一方向への動きを望んでいるわけではありません。

FX取引は2つの通貨の価値を比較するため、投資家による通貨の綱引きをしているようなものです。

株式投資は会社の価値、FX取引は通貨の強弱を見極める

このことから、株式投資とFX取引の売買判断の違いとして以下の事が言えます。

  • 株式投資:会社の価値
  • FX取引:通貨の強弱

「会社の価値」か「通貨の強弱」のどちらに興味を持てるかによっても、向き不向きが変わります。

株式投資とFX取引のレバレッジ

では次に投資資金から考える株式投資とFXの取引について解説します。

投資において「元本に対して何倍の取引が出来るか」をレバレッジと言います。株式投資とFX取引では投資資金に対するレバレッジが大きく違います。

株式投資の投資資金

株式投資では、現物株は証券口座に入金した投資資金までの株を購入することができます。

また、信用取引口座を利用すれば預けた担保の評価額(投資資金や保有株)の約3.3倍の株を購入することができます。つまりレバレッジ3.3倍です。

100万円の投資資金があれば、現物株なら100万円、信用取引なら330万円まで株を保有することが可能です。

FX取引の投資資金

FX取引では預けた資金を証拠金と言い、日本のFX取引業者を利用してFX取引をするなら証拠金の25倍までの取引が可能です。つまりレバレッジ25倍です。

つまり、FX口座に100万円を入金すれば、25倍の2500万円の取引が可能になります。

株式投資よりFX取引の方がレバレッジが高い理由

株式投資に比べてFX取引のレバレッジが高い理由は、株の値幅に比べて為替の値幅が小さいからです。

株は1日で最大、数十%の値動きがありますが、為替では1日当たりせいぜい数%です。変動が少ない分、元本に対して大きいレバレッジにすることができます。

投資資金で売買する株式投資、大きい資金で売買するFX取引

変動は大きいながらもレバレッジの低い売買をするなら株式投資、変動は小さいけれどレバレッジをかけて売買をしたいならFX取引がオススメです。

ただ、どちらにしても投資資金が大きいほど、リスクが大きくなることに違いはありません。

株式投資とFX取引の取引時間の違い

株式投資とFX取引では取引時間も全く異なります。

株式投資の取引時間

株式投資は日本株式市場が開いている、平日の午前9時から15時までが取引時間です。※午前11時半から午後0時30分は休み

また、証券会社によっては午後5時頃から午前0時までの夜間PTS市場でも株の売買は可能です。しかし、株式市場に比べると売買注文が少なく、本格的な売買をするのは難しいかもしれません。

FX取引の取引時間

FX取引は平日24時間取引が可能です。取引市場が時間帯によって違う国に移動するからです。

正確に言えば、日本時間で月曜日の午前7時頃から土曜日の午前6時頃まで取引ができます。

中長期投資なら株式投投資、デイトレードならFX取引

この取引時間の違いから、株式投資は短期投資から中長期投資、FX取引はデイトレードから中期投資をしたい人に向いているでしょう。

特にデイトレードをしたい人であれば、働く時間帯には売買が難しいのでFX取引一択になると思います。

逆に長期投資をしたい人には、通貨の綱引きであるFX取引では一方向に大きく動くことは珍しいため、株式投資の方が向いていると言えるでしょう。

株式投資とFX取引の特徴まとめ

最後に、株式投資とFX取引の特徴を比較してみましょう。

株式投資とFX取引の特徴比較
内容 株式投資 FX取引
売買判断 会社の価値 通貨の強弱
売買資金 評価額の3.3倍 証拠金の25倍
レバレッジリスク 小さい 大きい
変動リスク 大きい 小さい
売買時間 平日9時から15時 平日24時間
投資スタイル 短期から長期 デイトレードから中期

このように比較すると、特徴が大きく違うことがわかります。

株式投資の特徴

株式投資の特徴は、基本的には経営者も投資家も会社の成長を望んでいるということです。つまり、企業価値に連動した株価の上昇が望まれています。

また株式投資は、上場している企業が3000社を超えるため、投資の選択肢が非常に多いのも特徴です。

さらに、一年で株価が何倍にもなる銘柄もあり、投資資金のレバレッジは低くても運が良ければ一気に資産が大きく増える可能性もあります。

FX取引の長所

FX取引は、通貨の強弱を予測する資産運用です。FX取引の最大の長所は、1日24時間売買が可能だということです。そのため、日中に仕事をしている人でも取引ができます。

また、FX取引は株式投資と比べて値動きが小さく、レンジ相場を形成しやすいのも特徴です。

最大25倍のレバレッジで少ない投資資金でも多額の取引が可能です。値動きが小さいですが、レバレッジをかける事で大きな損益が期待できます。

自分の環境や興味に合わせた投資をしよう

株式投資とFX取引の特徴は比べてみると大きく違います。

私は主に株式投資していますが、日中に時間がとれない方は投資を始める際にFX取引に魅力を感じる人が多いかもしれません。

取引時間以外にも、株式投資とFX取引の違いを知ることで、自分にあった投資を選ぶことが大切だと思います。