株式投資は未経験者が考えるよりも簡単【アマチュア投資家が重視すべきポイントは1つだけ】

株式投資は未経験者が考えるよりも簡単

投資未経験の人にとって株式投資と聞けば、どういうイメージを持つでしょうか?おそらく株式投資は難しいもので素人は勝てないと考える人も少なくないと思います。

しかし、実際に株式投資を15年続けて、リーマンショックやアベノミクスなどで乱高下する相場を経験して思うことは、「株式投資は未経験者が想像するよりも単純で簡単」ということです。

今回は、簡単であるはずの株式投資で個人投資家が負ける理由と、重視すべきたった1つのポイントについて解説します。

プロの投資家でも相場の予想は外れる

「投資の世界は怖いもの」というイメージは、例えばリーマンブラザーズという世界有数の機関投資家(プロの投資家集団)でも投資で失敗し破綻するという事からも間違いありません。

プロでも平気で予想を外し大損するのが、投資の世界であり株式投資でも同様です。そんな中にアマチュアである個人投資家が利益を出そうとしても、そう簡単に勝てるはずがありません。

中にはプロの投資家顔負けの何億、何十億の資産を築いた個人投資家もいて、投資やビジネス誌などに取り上げられていますが、それはごく一部と言えるでしょう。

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プロが勝てない相場で個人投資家が勝てるはずがない

プロの投資家が勝てない相場で、個人投資家、ましてや投資を始めて間もない投資家が勝てるはずがありません。

つまり、投資を始めても最初は勝てないし、特別な才能や努力がない限り優秀な個人投資家になれるはずがありません。

そうなると一般人が株式投資を始めること自体が無謀で、やらない方が良いという事になります。

個人投資家がプロと同じ土俵に立つ必要はない

プロで勝てない相場で個人投資家が勝つ必要はありません。というより勝負する必要はありません。

プロの投資家は、顧客や自社の資金を運用し結果を出すことで報酬を得ています。つまり、投資で利益を出し続ける義務があるわけです。

対して、アマチュアである個人投資家は、必ず勝ち続ける必要なんてありません。時には休み自分の好きなタイミングで再開することも出来るわけです。

下落相場で勝負する必要はない

個人投資家にとって、下落相場というのは勝てる可能性が極端に低い相場です。全体が景気後退懸念やリスクオフから下落しているのに、自分の持っている株だけ上昇するなんて虫のいい話はありません。

もちろん銘柄によっては、逆行高といって下落相場でも上がり続ける株もありますが、確実にそういった株だけを選んで投資出来るならプロ顔負けの知識や技術を持っているでしょう。

空売りで下落によって利益を出す方法もありますが、空売りは一般の個人投資家には非常にリスクが高く、大きな損失の原因にもなります。

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欲を出せば負ける(欲を出さなければ負けない)

個人投資家が株式投資をするなら「下落相場でも利益を出そうなんておこがましい」くらいの気持ちが大切です。

負ける可能性が高い相場で勝とうとしても、よほどの知識や技術、投資に割く時間がなければ負けるのがセオリーです。

どんな時でも利益を出さなければいけないのは、それを仕事にしているプロの投資家だけです。他に仕事があり生活するお金が確保できるのであれば、負ける相場でわざわざ負ける必要なんてありません。

アマチュア投資家は資金管理だけ重視しよう

相場で勝つために我々アマチュア投資家が重視すべき事は、たった1つ「資金管理」だけです。

個人投資家が負ける時は、必ずと言って良いほど自己資金に比べて投資リスクを取り過ぎているからです。

例えば投資資金100万円だとして、常に100万円を全て株にしてしまうような行為は資金管理が出来ていないと言えるでしょう。(失っても良いと考えて投資するなら別ですが)

100万円を元手に運用するのであれば、相場が下落した時に備えて半分くらいは現金として現金比率を高めておくべきです。もし100万円を株にしたいのであれば、200万円の投資資金を用意できる段階にするべきだと思います。

ちなみに、この資金管理の考え方は私の投資スタイルに基づく判断なので、全ての個人投資家に当てはまるわけではありませんが、概ね投資で失敗する人は資金管理が甘い人だという事です。

資金管理が出来ないと下落相場で現金資金をカツカツにしてしまう

資金管理が甘い個人投資家が失敗する典型的な例は、下落相場の始まりに現金資金をカツカツにしてしまう事です。

まだ、下落が始まった段階で勝ちにいこうとして、全力で株を買ってしまうという事です。寸前までの価値観をそのまま当てはめて、少し安くなった株をバーゲンセールだと思ってしまうのは投資家なら誰でも経験があると思います。

常に資金に余裕がある状態を保つことで、新しい戦略が生まれます。資金を全力で株にして、失敗してしまうと「損切り」か「塩漬け」しか選択肢が残りません。全力買いしている株を損切りするのは相当な覚悟が必要になります。

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資金管理ができれば個人投資家はそう簡単に負けない

資金管理が出来れば、個人投資家はそう簡単に投資で失敗しません。

下落相場では勝負しなければ良いし、保有株が下落しても配当利回りの高い銘柄であれば数年保有し続ければ元本を回収できる可能性も高いでしょう。

投資が難しいものと言えるのは、勝てない相場で無理な売買をすることで資金管理ができなくなるのが主な要因です。目標はあってもノルマのない個人投資家が、どんな相場でも無理をして利益を出す必要はありません。

極論を言えば、買った株が上がるか下がるかは半々の確率です。コインの表か裏で買うか買わないかを決めても簡単に負ける事はありません。

株式投資を始めたけど、どうしても勝てないという人は、まずは自分の資金管理を見直してみてはいかがでしょうか?

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